☆JTと日清、加ト吉を買収・TOB、1000億円規模に(11・20日経)

 日本たばこ産業(JT)と即席めん最大手の日清食品は、共同で冷凍食品大手の加ト吉を買収する方針を固めた。JTがTOB(株式公開買い付け)で加ト吉の全株式を取得した後、加ト吉株の49%を日清に譲渡する手法で最終調整している。食品事業を強化したいJT、冷凍食品を柱に据えたい日清と、不正取引の発覚で低迷する業績の立て直しを迫られる加ト吉の思惑が一致した。食品業界の再編が一段と加速してきた。

 3社間で月内に正式合意する見通し。まずJTがTOBで加ト吉の全株式を取得。加ト吉を上場廃止にしたうえで、株式の49%を日清に譲渡する。株式の51%をJTが保有し、加ト吉の経営権を握る見通しだ。


やはりJTそう出ましたか!11月1日にJT遊休不動産売却の記事を取り上げた時に、多額の現金を手にするということは近いうちにどこかを買収するかもしれないと書きましたが、やはり加ト吉でしたか・・・。私はJTは今後医薬品に力を入れると見ていましたので加ト吉はもちろん大株主でもあるので最有力候補ではありましたが、食品会社という点でいまいちぴんとこない所がありました。日清食品と組んだと聞いてやっと合点がいきました。JTが加ト吉の食品事業、日清食品が冷凍食品事業を引き継ぐようですね。JTの食品事業の売上高は年間約三千億円と全体に占める割合はわずか5%。国内たばこ市場が急速に縮小する中で加ト吉の買収をテコに食品事業を収益の柱に育てたいとの狙いがあるようです。一方日清食品は飽和状態の即席めん市場の中で加ト吉のうどん事業を取り込み規模拡大を目指すようです。19日の終わり値から換算した加ト吉の時価総額は約700億円ですが、過去3か月の平均株価からはじくと900億円近くに達しています。このため上乗せ分を勘案すると株式取得総額は一千億円規模なるとみられています。ですが「循環取引」の疑惑で加ト吉が追い詰められる前は900円位はしていた株価がほぼ半値になっていたのですからJTと日清にとってはおいしすぎる話ではないでしょうか。なんせ加ト吉は中国とのネットワークがありますからね。いいお買い物になると思います。ただ恐るべしなのは日清食品。以前もスティールのTOBを受けた明星食品を友好的TOBで買収したように決して嫌われない戦略で抜け目なくおいしいところ持っていってますよね。今後も食品業界でTOBの嵐が吹き荒れるでしょう。次に出てくるのはどこでしょうか。私はヤクルトと味の素がそろそろ動き出しそうだなぁと思っています。