☆あいおい損保、サブプライムで評価損252億円・9月中間
(11/9日経NET)
あいおい損害保険は9日、米国の低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)を組み込んだ債券について、9月中間決算で252億円の評価損を計上すると発表した。保険会社でサブプライム関連の大きな損失を計上するのは初めて。野村ホールディングスなどに続く損失計上となる。
あいおいが評価損を出したのは、サブプライムローンなどを証券化した資産担保証券(ABS)をさらに束ねた債務担保証券(CDO)。9月末で1114億円を保有する。ほかにも証券化商品に投資するファンド(SIV)が発行した債券を40億円保有するが、こちらは評価損を計上しない。
あいおいは当面はCDOを売却せず、保有し続ける方針。格付けが高く満期まで持てば元本割れのリスクは小さいとみているためだ。サブプライム以外の資産運用は好調だったうえ、台風などの自然災害も少なかったことから、評価損を吸収して9月中間期の業績予想は上方修正した。連結経常利益は従来の55億円から102億円とした。ただ、本業の保険料収入は予想を下回った。
☆みずほ証券、サブプライム損失1000億円超・新光と合併延期へ
(11/9日経NET)
みずほフィナンシャルグループ(FG)は9日、傘下のみずほ証券と新光証券の合併を当初予定の来年1月から延期する方向で最終調整に入った。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡むみずほ証券の損失が1000億円超へ拡大する可能性があり、同社の2008年3月期業績を見極めて合併比率などを見直す必要があるとの判断に傾いた。サブプライム問題が邦銀の経営戦略に影を落とし始めた。
みずほFGは今年1月、系列の準大手証券である非上場のみずほ証券と上場企業の新光証券を合併させると発表。合併で預かり資産が国内4位、営業収益では3位の大手総合証券が来年初めに誕生する予定だった。
最初は野村証券だけだと思っていたサブプライム関連の損失、みずほ証券、あいおい損保とどんどん広がりを見せてきたのが気にかかります。今後も保険会社、証券会社の損失がどんどん明らかになってくる気がします。
このサブプライムの余波、各企業の経営戦略にまで影響を及ぼし始めました。例えばみずほ証券の新光証券との合併延期。それから、最近の例でいえば、シティバンクの株価急落による日興証券の株主への影響ですよね。もういまや、対岸の火事とはいってられない状況になってきました。そういえば、10月半ばの三洋電機の半導体断念のニュース。これも原因はよく考えればサブプライムだったんです。交渉権を持っていた買収ファンドのアドバンテッジパートナーズの資金調達が難航し、三洋が見込んでいた価格での売却が難しくなったことが原因でした。このサブプライム問題が国内企業のM&A案件にも影響を与えていました。サブプライムはしつこいウイルスのようなものでどうやら長期化しそうな気配ですね。そうすると、買収ファンドの資金力が弱まり、企業のM&Aや事業再編戦略にもこれからどんどん影響が広がっていくでしょう。なんとかこの難局を打開する方法はないものでしょうか。