☆キリン、豪食品会社の買収発表・年内に全株を取得(11・8日経ネット)

 キリンホールディングスは8日、オーストラリアの乳製品・飲料大手ナショナルフーズの全株式を12月末までに取得すると発表した。

 買収総額は約2940億円で同社の約2000億円の有利子負債分を含む。ナショナルフーズの親会社でフィリピンの食品最大手サンミゲルから買い取る。買収資金は借り入れで賄う。国内酒類市場の低迷に対応し、海外事業の強化で収益基盤を拡大する。

 ナショナルフーズは乳製品のほか果汁飲料やチーズなどを生産・販売しており2006年の売上高は約1932億円。オーストラリアのほかにニュージーランドやマレーシア、インドネシアに合計24工場を持つ。2005年にサンミゲルが買収し、100%子会社にした。


☆R&I、キリンを格下げ方向で見直し(11・8日経ネット)

 格付投資情報センター(R&I)は8日、キリンホールディングスの発行登録債券と第6回無担保社債を格下げ方向で見直すと発表した。現在の格付けはダブルA。協和発酵に続きナショナルフーズを買収することで有利子負債が膨らむことを受け、今後の収益見通しなどを精査し新たな格付けを公表するとしている。


キリンが矢継ぎ早の買収攻勢に打って出ています。先日の協和発酵に続き今回は海外が舞台。ナショナルフーズに着目したのは、食品の原料相場は先高感が強く、「乳たんぱく源を押さえる利点は大きい」との読みもあるとのこと。子会社の小岩井乳業とは当面、国内外の市場ですみ分ける見通しとのことです。少子高齢化が進む国内市場よりも人口が増加し富裕層も増えているアジア市場に食い込み、その中で圧倒的な地位を確保したいというキリンの理念は分かります。ただ、私はこの矢継ぎ早の買収に少し危機感を持っています。有利子負債が増え財務がひっ迫する懸念もありますが、規模の追求に目がいってしまい、品質というものを軽視してしまいがちになる傾向をこの頃感じています。たとえば9月に自主回収になった合成清酒「うまくち俵兵衛」。これはメルシャンが製造しキリンが販売していたものですが、2003年10月に米こうじに使うコメをコシヒカリからカリフォルニア米に

変更したにもかかわらず、その後もコシヒカリと表記していたというものです。私は表示ミスというよりもこの米の変更というコストカットに目が行きました。こういうことをしているのなら、他の商品でも当然質を落としているな・・・。という連想に入ってしまったのです。確かにビールをうちでも毎日のように飲みますが、昔の方がおいしかったと感じることありませんか?やはり、コスト削減も大事ですが、おいしくて健康なものを作るという本来の理念を失ってほしくないように感じます。ただ、これだけ規模が大きくなり、有利子負債も膨らんでしまうとなると、そうもいってられないのが現実でしょうか。ただ、私は小岩井乳業のチーズの愛好者なので、間違ってもナショナルフーズの乳製品を小岩井ブランドで売ったりするのだけはやめてもらいたいです。あくまでも住み分けはきちっと

していただきたいですね。本当は、小岩井のブランド価値をもっともっと高めて、チーズなどを中国やロシアに輸出するビジネスの方が当たれば大きいと思うのですけど・・・。さあ、キリンがこれだけ攻勢を強めてきたとなると、

ライバルのアサヒなんかは負けずになにか考えているのでしょうか?サントリーはロシアで頑張っているみたいですね。新興国を押さえることは特にこれから最重要課題になってくるでしょう。ますますこれから目が離せない

食料品業界の行方です。