☆米ウォルマート、西友を完全子会社へ・1000億円投じTOB (10・23日経)

 世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズは22日、50%超を出資する東証1部上場の大手スーパー、西友を完全子会社にするためTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。全株取得のための投資額は約1000億円で西友は上場廃止になる見込み。ウォルマートは業績不振が続く西友を完全子会社化して日本市場での事業を継続する姿勢を鮮明にし、西友の抜本再建に取り組む。
 ウォルマートは現在、西友の発行済み株式の50.9%を保有。子会社を通じて残る発行済み普通株式を1株140円で買い付ける。買い付け価格は過去3カ月間の平均の終値に34.6%のプレミアムをつけた。


☆米ウォルマート、西友完全子会社化は「長期的にメリット」(10・22日経)

 世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズのシニア・バイス・プレジデントを務めるブレット・ビッグス氏は22日午後、西友に対する株式公開買い付け(TOB)について都内で記者会見した。西友を完全子会社化する利点について「西友や従業員に対して実施している施策に関して加速化できる。長期的にメリットを生む」ことや「ウォルマートのコミットメントを示せる。取引先などが安心して西友とビジネスを続けていくことができる」ことを挙げた。

 この時期に完全子会社化する理由は「論理的に考えたうえでこの決定に至った。必要な資源を投入し、ビジネスパートナーに安心をして頂く措置だ」と説明した。また「西友の看板をウォルマートに変えるつもりはない」という。

 記者会見に同席した西友のエド・カレッジェッスキー最高経営責任者(CEO)は、今後の西友の展開について「店舗閉鎖は計画していない。今後は毎年改装する店舗数を増やしていく」と述べた。


さあ、ついにといいますか、ウォルマートが西友にTOBを実施しました。ウォルマートは業績不振が続く西友を完全子会社化することにより、日本市場での事業を継続する姿勢を鮮明にし、西友の抜本再建に取り組むとのことです。確かに私もウォルマートは外資にしては忍耐強かったなと意外感を持っています。目に見える成果が見えない中、6年も頑張ってきたんですからね。取引先や株式市場でもいつウォルマートが撤退してもおかしくないという認識があったと思います。フランスのカルフールがきめ細かい品ぞろえやサービスを求める日本の消費者に支持されず2005年に撤退したことも、よりその認識を深めました。西友の株価は今年8月に07年12月決算の最終赤字予想発表で百円を割り、一部金融機関は融資継続に難色を示したそうです。今回の非上場化は株式市場からの退却で信用不安を遠ざけるねらいもあったとみえます。ただ、スーパーをめぐる環境は現在非常に厳しい状況になっています。一番の打撃はやはり衣料品の不振だと思います。食料品も原料高から来る値上げの波が押し寄せ、消費者の財布の紐は固くなるばかりです。日本のスーパーでも厳しい環境下、ウォルマート流のマーケティングでどれだけ消費者のニーズにこの先答えられるのかがキーポイントになりそうですが、私は、今のままではかなり厳しいと思っています。やはり、他のスーパーにはない特色をどこまで出せるかにつきるのではないでしょうか。激安路線でライバルとの消耗戦になるのが得策でないとするならば、これはもう、付加価値を高める店舗戦略しかないでしょう。客の集まる人気店とのコラボであるとか、行列のできるデパ地下感覚の食料品売り場の開発などですね。ですが、これは日本人のブレーンがいないと難しいと思います。センスのある日本人スタッフをどこまで起用できるか。これが成功の分かれ目になってくるのではないでしょうか。今後ともスーパー業界をめぐる再編の波から目が離せませんね。