☆新興国マネー、金市場流入・23年ぶり高値、3000円台に (10・16日経)
金価格が上昇基調を強め、円建ての国内価格は15日、23年ぶりの1グラム3000円台に乗せた。ドル建ての国際価格もニューヨーク先物市場の期近で1トロイオンス750ドル台と最高値(875ドル)を記録した1980年1月以来の高値圏にある。ドル安やインフレ懸念、実物資産の再評価など様々な要因から投資マネーが金市場に流入している。
国際市場で金価格を押し上げる第一の要因は米ドルの下落だ。ドルの信用力低下=ドル安は金のドル建て価格の強材料になる。金の価値が同じなら、1トロイオンス(約31グラム)の金を買うのにより多くのドルが必要になるからだ。ドル建て価格は年初1月2日から直近の750ドル台の高値まで18%上昇した。
☆投機資金の商品シフト加速、原油最高値・NY金、28年ぶり水準 (10・16日経)
原油、金など国際商品価格が上昇を続けている。15日のニューヨーク原油先物は一時1バレル86.22ドルまで上昇し過去最高値を大幅に更新、金先物も28年ぶりの高値をつけた。16日の東京ドバイ原油も最高値を更新した。一方で米景気の後退懸念などから米株式市場は軟調な値動きとなっており、投資マネーが原油や金など現物資産へ流入する動きに弾みがついている。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物は5日続伸し、指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近の11月物が前週末比2.44ドル高の1バレル86.13ドルで取引を終えた。原油価格は最近1カ月の間、78ドル台前半から84ドル弱のレンジで推移していたが、前週後半から上昇に勢いがついた。
先行きの供給不安に加え、イラク北部でトルコ軍がクルド人居住地を攻撃するとの見方が強まり、石油生産への影響が懸念されたことも強材料。侵攻が始まればイラク北部とトルコを結ぶ主要なパイプラインが損傷する恐れが出ている。
金の上昇が止まりません。米ドルの下落、最高値を更新し続ける原油や穀物の高騰に伴うインフレ懸念・・・。
要因は様々にありそうですが、私はいちばんの原因はサブプライムを発端とした信用市場の崩壊だと考えています。米ドルや日本円のただの紙きれを価値のあるお金とみなすことも、すべてが国家の信用のもとの常識となっています。その一番大事な信用が今、失われつつあるのです。そして、実物資産、その中でも即座にその価値が認められ、交換できる資産。その最たるものとは、やはり金でしょう。そういう流れで、今、どんどん金価格が上昇していってるのだと思います。
欧米年金基金などの投資家が金投資を拡大しているようです。金で運用するETFの世界残高は12日時点で776トンと年初比で28%、前年同期比で46%増えたとのこと。ただ日本の国内市場でみると、値上がりした金を売却して利益を確定する動きの方が今は強いようです。国際市場で日本の投資家は9月までの過去1年間で計475トン前後を売った欧州各国中央銀行と並ぶ売り手だそうです。そして、その買い手になっている国が、今をときめく、インドなどの新興国や中東産油国なのです。インドの金需要は前年同期比9割増の317トンと過去最高を記録したそうです。外国為替市場では円はドルと弱さを競っています。そのせいで日本の投資家にとり、円安が金を高根の花に押し上げてしまうのです。その一方、インドなどの投資家には通貨高が金価格の上昇を抑え、投資余力が増すといった好循環になっているのです。
私は、原油の上昇は投機マネーもからんだ、一時的なものだと考えますが、金の上昇は本物のような気がしています。金の上昇はまだまだ続くと予想しています。