☆農業テーマの投信相次ぐ、三菱UFJやフィデリティ(10・7日経)
小麦など農産物の価格が世界的に高騰する中で、運用会社が農業をテーマとする投資信託を相次ぎ投入している。三菱UFJ投信は肥料の開発などに取り組む内外の企業に投資する株式投信の運用を11月初旬から開始する。フィデリティ投信も農業を投資テーマのひとつとする投信の運用を29日から始める。
三菱UFJ投信の新商品は、農業関連企業のほか、食品製造にかかわる企業などにも投資する。フィデリティ投信も人口増加に伴い食料需要が拡大するとみて、関連する企業の株式を組み入れた商品の投入を決めた。ドイチェ・アセットマネジメントは9月から農業関連の投信の運用を始め、すでに約300億円の資金が集まった。
☆農林中金設立の農業振興基金、会長理事にトヨタ・奥田氏 (10・5日経)
農林中央金庫は4日、農業振興や環境保護を目的に設立した基金の会長理事に、奥田碩トヨタ自動車相談役が就任したと発表した。同基金には農林中金が今後3年間をかけて、約100億円を拠出する。農産物の輸出やバイオマス(生物資源)事業に新規参入する農業法人らに投資するほか、農業経営に必要な借入金の金利の一部を助成するなどしていく計画だ。
基金の名称は「有限責任中間法人JAバンクアグリ・エコサポート基金」で、今月2日に設立した。奥田氏のほか、青森大学社会学部教授の見城美枝子氏ら7人も理事に就任した。
奥田氏は「(農業や農村地域の振興、環境保護活動には)私自身も問題意識を強く持っていることから、会長理事就任の話を受けることにした」と話している。
☆カルビー海外工場も北海道産、2-3年後アジアへじゃがいも供給 (10・8 フジサンケイ)
スナック菓子国内最大手のカルビー(東京都北区)は、早ければ2~3年後をめどに、国産ジャガイモをアジア地域へ供給する計画を明らかにした。同社が香港や中国の現地工場で製造するポテトスナック製品の原材料として使用、米国・豪州産から切り替える。農林水産省が農産物輸出を奨励する方針に転換しており、同社も日本の農業振興を支援する考えだ。
同社は、北海道の農協や栽培農家との間でジャガイモの安定供給契約を結んだ。契約面積は前年に比べて10%以上増やし、5500ヘクタール分の農地を確保したという。
これに加え、機械化を促進するなど農業経営の大規模化を支援し、北海道のジャガイモ収穫量を、現在の作付面積10アール当たり3トン台の水準から、3年後の2010年をめどに4トン台に引き上げ、米国やオランダなどのジャガイモ栽培先進国と肩を並べる収穫量を実現する。
その後、多量に収穫できるよう改良された品種を栽培し、7年後には5トンの収穫レベルを目指す。同社は「ジャガイモは付加価値の低い農作物とされた。しかし、カルビーはその付加価値を高め、日本の農業も世界で戦えるお手伝いをしていきたい」(首脳)としている。
その結果、早くて2~3年後に、同社が持つアジアの工場へ、国産ジャガイモを原料として輸出することを計画している。例えば、現地でスナック菓子シェアトップの香港では、北海道産ジャガイモを使って、現地でポテトスナック菓子を生産するビジネスモデルの確立を目指す。このほか、中国でも同様に日本から原料を調達し、スナック菓子を現地生産する検討も進める。
同社は日本のジャガイモ農家が国際競争力を備えられるよう支援することを通じ、世界に通用するビジネスモデルを構築する戦略を加速する。
今日取り上げた記事を見ても、新時代のテーマはずばり「農業」、日本の未来の繁栄を左右するのも「農業」、これが古そうで実は新しいテーマのような気がしてならないのです。ゆうちょ銀行、イオン銀行、と、大銀行が続々誕生する中、ひっそりと動き出した隠れた巨人が存在します。その名は農林中央金庫。
日本の農業を司る金融機関。そのプロジェクトにトヨタの奥田氏がかかわるということ自体、日本の中枢機関にとって、すでに農業が一大プロジェクトとしての可能性を開花させようとしていることが分かります。農業テーマの投信も今後増えていくでしょう。カルビーの国産ジャガイモ輸出プランは非常に画期的な応援したくなるようなアイディアだと思います。上場企業でも農業に関わっている企業は意外と多いですよね。トマトのカゴメや外食産業のワタミなど。あと種子ビジネスの企業も要注意ですよ。今後も農業に進出する企業はどんどん出てくるでしょう。消費者は目に見える生産者が作った安心・安全の商品なら多少値がはっても購入する傾向になってきています。今後も「農業」をキーワードにして、株式市場をとりまく環境に目を向ければ、面白いかもしれませんね。