☆サブプライムで75%減益見通し・米S&L最大手 (10・6日経)


 米貯蓄金融機関(S&L)最大手、ワシントン・ミューチュアルは5日、7―9月期決算の最終利益が前年同期比75%減の1億8700万ドル(218億円)前後になるとの見通しを発表した。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)などの貸し倒れに備えて多額の引当金を積み、大幅減益となった。

 引当金は融資が返済されない時に備えて積み立てておく資金で、計上した期の損失となる。7―9月期の引当金は9億7500万ドルに上った。同行は住宅ローン残高で全米6位で、約200億ドルのサブプライム債権を持つ。今年はこれまで16億ドルを引き当てており、年末までに総額20億ドル超になる見込みだ。

 売却目的で保有していたローン債権や住宅関連証券の値下がりを受け、計4億1000万ドルの評価損もあわせて計上した。


☆米メリル、赤字転落へ・7-9月、

            サブプライムで評価損6400億円 (10・6日経)


 米証券大手メリルリンチは5日、7―9月期決算が最終赤字に転落するとの見通しを発表した。サブプライムローン関連で、約54億ドル(約6400億円)の評価損を計上するため。サブプライム関連の損失では米大手証券で最大となる。

 欧米金融機関はサブプライム問題のあおりを受け、これまでに米シティグループ、スイスのUBSなどが数十億ドルの損失を公表、大幅減益や赤字転落に追い込まれている。損失計上がほかの金融大手にも広がる可能性がある。

 メリルリンチの損失は、サブプライムローン債権やCDO(債務担保証券)関連が45億ドル、企業やファンド向けの高リスクローンが9億6700万ドルに上る見通し。債権や証券を投資家に転売するために保有していたが、金融市場の動揺で買い手がつかず価値が急落した。CDOの組成・販売大手で、積極的に取り組んでいたことが災いした。


☆ドイツ銀、損失3600億円・7―9月期、サブプライム関連響(10・4日経)

 独銀最大手のドイツ銀行は3日、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡んで、7―9月期に約22億ユーロ(約3600億円)の損失を計上したと発表した。この結果、主力の投資銀行部門は同期に2億5000万―3億5000万ユーロ程度の赤字に転落したもよう。ただ資産運用ビジネスなどが好調なうえ、不動産の売却益もあり、全体では前年同期比で1割程度の増益が見込めそうという。
 損失の内訳は、住宅ローン債権などの証券化商品に関する引当金が約15億ユーロ。これには米サブプライム関連商品が含まれる。ほかにM&A(合併・買収)ビジネスでの資金融資の引当金が7億ユーロ。市場価格の下落や担保価値の低下に対応し、評価額の引き下げなどを実施した。
 リテール事業や資産運用ビジネスは好調。米ウォール街に保有する不動産売却に伴う利益など6億ユーロも計上し、同四半期の純利益は14億ユーロ程度と、前年同期に比べ1割強増えたようだという。正式の決算発表は10月31日の予定。

この数日サブプライムが表面化した金融機関は、先日のような日本でマイナーな銀行ではなく、日本でも十分に認知度のある金融機関、ドイツ銀行やメリルリンチである点が気がかりになってきました。今のところNYダウも好調で、ザブプライムの一時の暗雲が過去のものであるかのような錯覚を起こしがちですが、油断大敵だと私は考えます。 日経のコラムによれば、「11月にはサブプライム問題の第2幕があく」とささやく声が大きくなっているとのこと。米サブプライムローンが金利見直しの時期に差しかかるとのことです。金利が高くなったとたん焦げ付きはさらに増えかねないとの声もあります。LBOの融資枠で多額の評価損が発生しているとされる欧州の銀行も10月末に7-9月期決算を発表します。さらに資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)を発行する特別目的会社が調達資金を増やすために出していた中期債も11月から償還の期限を迎えるとのことです。借り換えができなければ最悪の場合特別目的会社は解散され担保として持っている資産は市場に投げ売りに出ることになるでしょう。そうなると、また世界中に今までよりもひどいパニックが起こることになります。ただし、一度怖さを知った世界の中央銀行が互いに協調してパニックを未然に防ぐ道もあります。ただ、その場合、安易な救済をすることにより世界経済に新たなひずみを起こす恐れもあり、欧州と米国、中国と米国の微妙な関係も気にかかるところです。
私としては、サブプライムの怖さはまだまだ表面に出ておらず、今後とも注視しなくてはいけない重要テーマだと考えています。