☆大手銀6グループ、株含み益15%減・9月中間期末(9/29 日経)
大手銀行6グループの2007年9月中間期末の保有株式の含み益は約7兆8000億円となり、3月末に比べて15%減った。7月以降、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が世界の金融市場に影響を及ぼし、日本市場でも株安が進んだことが響いた。生命保険会社の保有株の含み益も同様に減っている。
大和証券SMBCの末沢豪謙チーフストラテジストが試算した。6グループの株式含み益は保有株式の上昇を反映して6月末には約9兆8000億円と10兆円に迫る水準にまで達した。含み損益が黒字に転じた03年9月末以降で最高の水準だったがその後の3カ月で2割強減ったことになる。
☆三菱UFJ、9月中間単体純利益31%減・アコム株下落で(9/29 日経)
三菱UFJフィナンシャル・グループは28日、2007年9月中間期の単体純利益が前年同期比31%減の1000億円になる見通しだと発表した。従来予想は1800億円。15%超出資している消費者金融大手、アコムの株価下落に伴い減損処理を実施したのが主因。系列ノンバンクの収益悪化が銀行本体の業績を下押しする構図で、他の銀行の決算にも波及する可能性がある。
営業収益(1950億円)や経常利益(1800億円)の見通しは従来予想を据え置いた。三菱UFJは04年にアコムと資本提携。アコムへの出資比率(グループ合算)分だけ三菱UFJの連結損益に算入する持ち分法適用会社にした。
提携当時のアコムの株価は7000円台で推移。07年3月期末時点でも5000円を上回っていたが、金利規制強化などを盛った改正貸金業法の成立や、利用者からの利息返還請求の急増などを受けて低迷。28日の終値は2560円だった。保有株式の時価が簿価を50%以上下回ったため、三菱UFJは減損処理を実施した。
大手銀行がこぞって消費者金融株を取り合い、今後の成長のために必要な孝行息子としてグループに取り込んだことが一昔前のように思えます。今の逆風下の中では、その息子たちもただのすねかじりに豹変してしまい、大手銀行本体の業績に暗雲をもたらし始めました。サブプライム問題に加え、今後もこの子会社株の評価損による業績下方修正が金融セクターに波乱を呼ぶ可能性があります。
私がはっきり潮目の変化を感じたのが先日の中堅消費者金融クレディアの破たんです。全く救済策がとられず、破たんに追い込まれてしまったことはこの業界のビジネスモデルがもう魅力的なものに映らなくなってしまったことを意味します。それから、昨日のみらい建設グループの民事再生法申請のニュース。この2・3年めっきり減っていた上場企業の破たんもまた目につきはじめました。これらのニュースを見て、もうメインバンクも大株主も救済する余裕がなくなってきたなということを感じました。クレディアの大株主はJCB。みらい建設の大株主は三井不動産。一昔前なら余裕で救済されていたはずです。厳しい世の中になってきたなというのが実感です。