苦境の米証券5位ベア・スターンズが株式売却交渉
9月27日12時8分配信 読売新聞
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は26日、米国の低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」の焦げ付き問題の影響で業績が悪化した米証券5位のベア・スターンズが、同社の株式を最大20%売却する交渉を複数の投資家と進めていると報じた。
交渉相手には、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏らが含まれており、サブプライム問題をきっかけに、米大手証券を軸にした金融再編が起こる可能性が出てきた。 ニューヨーク・タイムズの報道によると、ベア社の株式取得には、米大手銀行のバンク・オブ・アメリカやワコビアのほか、中国の国有投資会社「中信集団」や中国建設銀行なども関心を持っているという。 オイルマネー、米カーライル株7.5%取得 (9/21日経)
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ首長国が保有する投資会社ムバダラ・デベロップメントは20日、米買収ファンド大手カーライル・グループの株式の7.5%を13億5000万ドル(約1500億円)で取得すると発表した。これとは別にカーライルが運営する投資ファンドに5億ドルを出資する。この2つの取引を10月までに完了する予定だ。ムバダラはカーライルへの出資で高配当を狙い、カーライルは自社株売却で調達した資金を新たな投資に振り向ける。企業情報の公開を嫌う米欧の買収ファンドは資金調達の手段として、一般への株式公開よりも、非上場の企業などへの株式売却を選ぶ傾向がある。カーライルの資産運用残高は少なくとも585億ドルといわれる。2006年11月には中東の投資市場に参入するために、UAEのドバイ首長国の金融特区「ドバイ国際金融センター(DIFC)」に拠点を開設した。今年夏にはドバイ政府が出資するドバイ・エアロスペース・エンタープライズに傘下の航空関連会社2社を計19億ドルで売却した。
ついに、サブプライム問題で苦境に陥ったベア・スターンズの身売り話が出てきました。今回注目に値するのは、登場する投資家の顔ぶれです。あの米長者番付2位にして525億ドルもの資産を持つウオーレン・バフェット氏がプレイヤーとして登場したこと。それから中国の投資会社、金融機関が登場してきたことです。米企業にM&Aの波がおしよせ、中国マネー・オイルマネーがどんどんその波を翻弄するという構図が見えてきはじめました。さらに破たん企業への投資と再生で「倒産王」と呼ばれる米投資家ウィルバー・ロス氏がサブプライムの余波で行き詰った米住宅ローン会社に食指を動かしているとのことです。そして、尊敬を集めるバフェット氏ですら、時にはこのロス氏と破たん企業を奪い合うとのことです。さあ、ベア・スターンズはどこの手中に落ちるのでしょうか。
もう1つ興味深い記事を。オイルマネーがカーライルに出資。これは、大変な記事だと思います。というのは、カーライルというファンドは米政府中枢とのコネクションが強く、そこにオイルマネーが入るということは、アメリカの覇権のほころびを見たような気がしたからです。ただ、これからの時代、巨大ファンドといえども、今までどおり順風満帆にはいきません。アラブや中国の政府系投資機関がライバルとして浮上してきたからです。ですから、生き残るために、戦略転換して、有力機関と手を組む方法に打って出たのだと思います。現に、もう1つの米巨大投資ファンド、ブラックストーングループも中国からの出資を受け入れてますからね。ということは、これから、この巨大買収ファンドがますます大きくなって、M&Aにどんどん参戦してくるということになりますね。日本の大企業といえども、こんなファンドにかかってこられたら、ひとたまりもないでしょう。ほんとに恐ろしい状況になってきました。今後とも、アメリカ、そして日本に上陸しそうなM&Aの嵐から目が離せなくなってきました。
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