☆三井不動産、帝国ホテルを傘下へ・株33%取得、900億円で
(日経NET9/21)
三井不動産が国際興業から帝国ホテルの33%の株式を取得、傘下に収める方向で最終調整に入ったことが明らかになった。取得額は900億円程度の見通し。三井不は東京都心の日比谷地区での再開発を共同で手がける狙い。高いブランド力を持つ帝国ホテルに、国内不動産業界で首位の売上高を持ち開発資金の豊富な三井不が協力して日本への攻勢を強める海外大手ホテルに対抗する。
三井不、米大手投資ファンドで国際興業の親会社であるサーベラス・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク市)、帝国ホテルの三者は来週中の合意をめざして詳細を詰めている。国際興業が持つ帝国ホテルの発行済み株式39.6%のうち33%を三井不が買い取る方向。1株あたりの取得価格は9000円程度(20日終値は5590円)で調整している。
いよいよ都心を巡る不動産業界のM&Aの波の第1幕が始まった感がします。日本が誇るブランド、「帝国ホテル」を三井グループが取り込み、互いの企業価値を高めようとした戦略のようです。確かにこのところ、東京都心地区にザ・リッツ・カールトン、ザ・ペニンシュラなどの外資有力ホテルが相次ぎ進出、帝国ホテルといえども、生き残るためにはやむをえない選択だったのでしょう。国内大手ホテル業界ではロイヤルホテルが森トラストに対し第三者割当増資を実施、同社を40%の株式を持つ筆頭株主に迎えた事例もあり、今後ますます国内ホテル業界の再編が進む可能性が出てきました。今後は、再開発に猛進する国内デベロッパーとオイルマネーを含む外資との争奪戦も起きそうな気配がしますね。
☆東急電鉄、渋谷に高層複合ビル(9/15 日経)
東京急行電鉄は東京・渋谷駅前に高さ185メートルの高層複合ビルを建設する。ミュージカル専用劇場や大地震の際に六千人程度の帰宅困難者を収容する公共ホールも設ける。2012年春の完成が目標で総投資額は500億ー800億円。国や他の事業者も含め1兆円規模という渋谷再開発が動き出す。
東急グループも、昨日の記事の「東芝から銀座ビル取得」で見られるように、着々と再開発事業を進めています。地震時の収容施設としての機能を果たすホールを用意するという姿勢にエールを送りたいですね。西武グループが崩壊してしまった今、かなり有力なデベロッパーとして、存在感が出てきています。ただ、これから先、再開発としての候補地になりうる都心の1等地には、どんどん海外から逃げ出してきた外資マネーが集中すると思われます。激しい争奪戦が予想されます。今すぐにでも戦略を練っておく必要があると思われます。