☆マグロ有効活用(9/11日経)


三菱商事と同グループの食品卸最大手の菱食、水産加工の東洋冷蔵などは、従来、食用としてあまり利用されていなかったマグロの頭と尾を加工食品にする事業に乗り出す。タイでつくねやメンチなどの食材に加工し、10月から国内のスーパー向けに販売する。2009年に千トン分を生産する。マグロは世界的な需要の高まりで調達競争が激化しており、不要部位を有効活用して事業化する。10月から東急ストアなど食品スーパー2社が販売を始め、11月以降は大手総合スーパーも含めた5社が取り扱う。店頭予想価格はつくね、メンチがそれぞれ1個60円。今春から試験的にメニューとして取り入れた中堅居酒屋チェーンでは売り上げが伸びており、秋以降採用企業が大幅に増える見通しだ。


☆北欧産マツタケ「救世主」に 中国・北朝鮮産需要激減で

                                   8月31日 産経新聞


 北欧産マツタケが今秋、食卓の「救世主」となりそうだ。新顔のフィンランド産が8月下旬、初めて日本に本格上陸。
一方、先行したスウェーデン産は即日完売の人気を示している。輸入マツタケは、主力だった中国・北朝鮮産の需要が激減し、代替品の調達が急務だっただけに、国産品と遜色(そんしよく)なく、価格も安い北欧産の人気が急上昇中だ。
 フィンランドは、もともと森林からマツタケが採れる国だが、食習慣の違いから放置されていた。それを国立森林研究所(ヘルシンキ)が日本市場に着目、輸出することになった。
 フィンランド産は、現地の卸売価格が1キロあたり2ユーロから20ユーロ(約320~3200円)程度。まだ量は少ないが、東京・築地市場で取引が始まり、間もなく一般市場に出回る見通しだ。
 先行したスウェーデン産は大阪の阪急百貨店などで販売が始まった。国産品とほぼ同じDNAを持ち、価格は5分の1という安さで即日完売。フィンランド産もほぼ同じ品質とされる。
 フィンランドでは、国立森林研究所が2年前、日本向け輸出を目指すプロジェクトを立ち上げ、生産量の把握や流通網の整備を進めてきた。担当のエイラ・サボーネンさんは「採取を副業としたい定年退職者の問い合わせも多い」と話す。
 財務省や日本貿易振興機構(ジェトロ)などの統計によると、日本が輸入する外国産マツタケは、一昨年は中国・北朝鮮の2カ国で85%を占めた。だが、中国産は食に対する不信感から大幅に需要が落ち込み、北朝鮮産は経済制裁の影響で輸入禁止が続いている。

☆セブン─イレブン、売れ残り弁当などを完全リサイクル

                                   8月29日 読売新聞


 セブン&アイ・ホールディングスは29日、コンビニエンスストアのセブン―イレブンの東京23区内の店舗(約1000店)で9月から、売れ残った弁当などの物販品を100%リサイクルすると発表した。
 回収したうえ、豚や鶏のエサや野菜の肥料などに再生する。スーパーのイトーヨーカ堂など首都圏のグループ各店にも拡大する方針だ。
 リサイクルは、販売期限切れとなった弁当や総菜、パンのほか、おでん、牛乳、デザートなどが対象で、1店舗当たりの排出量は1日約15キロ・グラムという。千葉県佐倉市の協力工場で再生した飼料は、周辺地域の畜産業者に販売する。
 セブン―イレブンは2003年から、期限切れ商品を肥料に加工してきたが、牛乳などの液体は再生できないため破棄していた。今後は、飼料に適さないものだけを堆肥や燃料などとして再利用し、残りは全て飼料にする。

今日取り上げた3つの記事、どれもが未来の食卓を救う可能性を秘めた事業になりえると思います。
まず1つめのマグロの再利用。これまでは取り出す手間がかかること、まとまった量の加工が可能な工場がなかったことなどから養殖魚の飼料に転用したり廃棄処分にしていたそうです。でも、これだけマグロ本体の値段が上がると、同時にこういった部位にもビジネスチャンスが巡ってくるんですね。栄養面からいえば、こういう部位の方がDHAたっぷりで、かえって優れているのかもしれませんし。 今、食品卸業界には逆風が吹いていますね。菱食にとっても、この新ビジネスは起死回生をはかるチャンスになるかもしれません。
 2つ目の、北欧マツタケ。日本のマツタケとほぼ同じDNAとのことで、なんでもっと早く気付かなかったの?と声を大にして言いたいです。食物も大切な資源の1つ。日本の総合商社も、石油や天然ガスの権益に群がるのもいいですが、こういった、生きる原点の食に的をしぼって、未開拓ゾーンへどんどん進出し、日本の未来の食卓危機の救世主になってくれるような企業になってほしいものです。本日の日経に、松屋フーズが豚めしの豚肉を中国産からデンマーク産に切り替えるとの記事がありました。今後とも、日本人の安全志向を考慮して、こういう動きが活発になると考えられます。
 3つ目のセブンイレブン。コンビニ業界の王者として、実にいい取り組みをしたなとエールを送りたいです。安全なお肉を口にするには、まず安全な飼料ありきです。あまりにもひどい飼料を家畜に食べさせたのが原因で広がったのが狂牛病ですよね。今までほんとにもったいないと思っていたお弁当がおいしいお肉を作るための飼料になる・・・なんて、ほんと夢のリサイクル法ですね。これからも、アイデアいっぱいの新事業で、未来の食卓を救う企業がどんどん出てきてほしいですね。