☆ニチレイが安全基準(8/28 日経)
ニチレイは冷凍野菜の生産を委託している中国と台湾の食品メーカーを対象に、安全性に関する独自の認定制度を導入する。工場の微生物管理や農場の農薬管理などの基準を満たすことを取引の条件にする。中国産食品の安全性に日本の消費者の不安感が高まっているため独自の認定制度の導入により、「食の安全」確保策を強化する。ニチレイによると、枝豆、インゲン、ホウレンソウなどの冷凍野菜の日本国内市場は年間約90万トンでこのうち約80万トンを輸入品が占める。同社は首位で、シェア10%を握る。これまでもニチレイは中国の委託先企業の品質・安全管理状況を監視してきたが、さらに厳格化する。
食の安全で消費者のニーズをとらえようと、ニチレイががんばっています。冷凍食品の分野でトップを走るニチレイも、このところの冷凍食品の特売競争には頭を痛めていることでしょう。今朝の日経の記事にもありましたが、1995年に約千社あった冷食メーカーも現在760社まで減ってしまったとのこと。スーパー店頭で「全品5割引き」が日常的になった冷凍食品。主婦のお弁当づくりの強い味方です。けれど、原材料の高騰、商品の輸送費、パッケージの材料の高騰など、逆風が吹き荒れ、これ以上のコスト削減も難しくなる中、冷食メーカーは、どこに活路を見出していくのでしょうか。各メーカーは、団塊世代を狙い、味を向上させた単価の高い新商品を投入するなど、差別化に躍起だとのことです。しかし、団塊世代というと、まだまだ頭の固いおやじが多い世代です。冷凍食品イコール手抜きという考えを持っている人も少なからずいるでしょう。だったら、同じ値段出してデパ地下でお惣菜買って帰ろうということになりかねません。なかなか、収益に結びつくヒット作を生み出すのは難しいでしょう。それなら、一人暮らしのOLをターゲットに、美容、ダイエット効果のある冷凍食品を開発した方が、ブームや口コミにのった時、早いと思うのですが・・・。それから、昨日の記事でも、触れた食品業界の再編、私はこの冷食事業が糸口になりそうな気がしています。利益が出ずに困っている事業だからです。冷凍食品は輸送の問題が大変なので、輸出もあまり期待できませんしね。まず第一候補は加ト吉。あんなにカリスマオーナーのもと、勢いづいていた企業だったのに、粉飾決算、ミートホープ問題で今明らかに逆風下ですものね。同じ冷凍食品を手掛ける大株主JTの出方がみものですね。JTが、今後の戦略として食の分野に力を入れてくるかがネックです。その他で冷凍食品といって、思いつく企業は、味の素、あけぼの、ニッスイなどありますね。あけぼののニチロはマルハと合併するから、あけぼのとニッスイはありえないな・・・などと、推理していくのもなかなか楽しいですよ。
☆純国産鳥育てる(9/2 日経)
太平洋に面する岩手県洋野町。海からの「やませ」で夏も比較的涼しく、暑さに弱い鳥の飼育に向く。この町で東京ドーム2.5個分の敷地を持つ大養鶏場の建設が進む。中心となるのは大手食肉商社のニチレイフレッシュ。日本で育種開発した鶏を育てる目的だ。自給率が69%と肉類で最も高い鶏肉にはアキレスけんがある。国産鶏でも親鶏の99%は品種改良の進む欧米からの輸入鶏か二代目。昨年、今年と欧州で鶏インフルエンザが発生、一部の国から生鶏の輸入が止まった。短期間で鎮静化したが、長引けば国内生産は打撃を受けていた。国産の不足を補う輸入鶏肉も大半を占めるブラジル産が中国、ロシア、中東などと奪い合いに。今年の輸入価格は前年比4割高い。「純国産の鶏なら海外の疾病にも相場にも左右されない。自社で投薬歴など生産履歴も管理でき、安定かつ安全性の高い調達ができる」 世界的な調達競争の激化で、日本の輸入大国としての地位が揺らぎ始めた。周囲に目を向ければ様々なリスクがある。企業は安全という前提を堅持しつつ、供給責任も果たすという難題に挑まなければならない。
ニチレイが子会社を通じ、農業にまで進出していたのには驚きです。純国産鶏をつくるという試み、心から応援したいプロジェクトですね。農地の有効活用にも結びつくのではないでしょうか。もし、この事業がもっと発展するようなら、外食事業にも挑戦してほしいと考えます。特に海外で。日本食レストランは海外でも珍しくなくなってきましたが、その多くはお寿司などの高級な和食中心ですね。私が提案するのは、日本の古き良き時代を彷彿させる、屋台風の焼き鳥店。柔らかい地鶏を使い、照り焼き味と塩味でせめてみればどうでしょうか。現地の日本人ビジネスマンが見たら大喜びでしょう。
ニチレイの今後の戦略から目が離せませんね。