日清食が即席めんを17年ぶり値上げ、原材料高で


 [東京 5日 ロイター] 日清食品は5日、即席袋めんとカップめん製品の希望小売価格を来年1月出荷分から7─11%値上げすると発表した。小麦や食用油、包装資材など原材料や資材価格の高騰が理由。同社の値上げは1990年6月以来、17年半ぶり。
 具体的には、「チキンラーメン」、「日清のラーメン屋さん」、「日清の出前一丁」、「日清焼きそば」などを90円から100円に、「カップヌードル・シリーズ」(レギュラーサイズ)や「日清のどん兵衛」(同)、「日清焼きそばU.F.O」などを155円から170円にそれぞれ値上げする。
 日清によると、即席めんの原材料である小麦の政府売渡価格が10月から10%値上げされるほか、めんを揚げる時に使う食用油(パーム油)が前年同月比で1.8倍に急騰。日清は「企業努力は限界に近づいている」と説明している。


庶民の味方の代表格、カップヌードルも、値上げの波についに飲み込まれてしまいました。その他でも、

グリコポッキー、森永チョコフレーク、おやつカンパニーベビースターラーメン、などが原材料値上げのため内容量削減に踏み切るようです。外食のすかいらーくも、原材料費の上昇に加え、アルバイト人件費の高騰によりほぼ全商品の値上げを決めました。

 今後、ますます食品業界、外食産業の値上げのニュースは出てくると思います。みんなが値上げを発表してる時だから、どさくさにまぎれて発表した方が目立たないという思惑が透けてきます。逆にいえばこういう時こそ、値上げを発表せず商品の付加価値を上げたり、開発力を高めて、消費者に受け入れられる商品をつくり、結果業績も伸ばせる企業を見抜くことができるのです。


☆「あさげ」22年ぶり刷新(9/6 日経)


1985年の発売以来、22年ぶりに製法を本格的に見直した永谷園の「生みそタイプみそ汁 あさげ」が今月中旬から順次発売される。税抜き130円。従来はダシを粉末状にして具と一緒の袋へ入れていたが、新タイプは特許出願中の新製法を用い、削ったカツオ節をみそに直接練りこんである。ダシの香りを一層強く引き出せるという。あさげは1974年発売で、即席みそ汁の草分け的ブランド。生みそタイプは特に人気が高い。


このように、昔ながらの定番商品でも、付加価値を高めて消費者に喜ばれようとさらなる進化をとげるものもあります。日本食が健康にいい理由として、米と味噌汁の組み合わせは、非常に大きいものがあると思います。味噌は、毎日適度にとると、本当に健康にいいのです。ただ、永谷園にしても、カップ容器や紙袋の高騰、輸送費の高騰、原材料の高騰、など、値上げの波の中、生き残っていかなければならないのは確かです。今でも、自然食バイキングの店を展開したり、企業価値を高める努力をしていますが、やっぱり、いちばん効率のよい戦略は、既存商品をどう売り込むかにかかってくると思われます。

たとえば、吉野家などの牛丼屋さん、赤だし、サイドメニューとしてよく飲まれていますよね。大手寿司チェーンもしかりです。こういった、すでに市場を確立している外食企業に自社の味噌汁を売りこむというのはどうでしょうか。もちろん、自社で業務用の味噌汁を調達してるところも多いので、一筋縄にはいかないと思いますが・・・。それから、一番有望なのは、昨日の記事でも触れた、海外外食市場です。日本食ブームのさなか、現地の日本食レストランで永谷園のみそスープを飲んでもらい、ご自宅用にカップのみそスープも販売する。といった戦略、いかがでしょうか。とにかく、アイディアしだいで、今ある商品をもっともっと輝かせることができるのに、安易に値上げや内容量削減といった、消費者にそっぽを向いた戦略をとると、のちのち、売上げが減って、自分の首をしめるパターンに陥ることになりかねませんね。