ミタル氏、石油化学進出(8/25日経)

鉄鋼世界最大手の欧州アルセロール・ミタルを率いる実業家、ラクシュミ・ミタル氏が母国インドで石油化学事業に乗り出す。自身の投資会社を通じてインドで計画中の複数の製油所に出資する。製油所は2010年以降に相次ぎ稼働する見通しで、同事業を中核とするインドの大手財閥リライアンスグループへの対抗勢力となる。


ミタル、M&A戦略加速(8/26日経)

アルセロール・ミタルが原料や特殊用途の鉄鋼製品など、付加価値の高い分野に積極進出する。このほどフランスなどで自動車部品向け鉄鋼メーカーを相次ぎ買収。加えてアフリカのセネガルで鉄鉱石の採掘権益を得た。アルセロール・ミタルは鉄鋼生産量の拡大だけではなく、原料から最終製品まで含む包括的なM&A戦略で、事業拡大を目指す


いよいよ、ミタルが動き出しました。世界最大手。新日鉄でも軽くのみこめる規模の大企業です。ミタルは今後もM&Aに邁進する予定で、北米や西欧では独占禁止法の関係上大規模買収は難しいため、中国などミタルにとっての空白地域で大型買収を模索しているとのことです。でも、やはり、一番ねらわれるのは日本だと思います。

なんといっても、中国と比べて、技術力が格段に違うからです。新日鉄にしても、友好的な提携にふみきり、なんとか買収を阻止しようと必死ですが、ミタルにとって、喉から手が出るほど魅力的な存在であることは確かです。しかし、仮に新日鉄など大手鉄鋼メーカーが買収の危機にさらされた時、だまっていないのがトヨタをはじめとする自動車会社でしょう。なんといっても、世界で優位に立てる高付加価値の自動車は、材料である高付加価値の鉄鋼なくしてはありえないのですから。とすると、ミタルが次に目をつけるのは、ずばり自動車部品会社のような気がします。特に、どこの系列にも属さない自動車部品会社がターゲットになるかもしれません。大切な技術力を国外に持っていかれないよう、気をひきしめないといけない時期にはいってきたようですね。