☆香港株 底堅さ増す(8/22日経)
中国政府が個人投資家の海外株投資を解禁したことを受け、香港株が底堅さを増している。21日は他のアジア市場が米のサブプライムローンへの警戒感から不安定な値動きを続ける中、香港株は続伸した。あふれる「中国マネー」に下支えされた格好で、中国経済への依存の深まりが浮き彫りになっている。中国は20日、香港株を手始めに個人の海外株式への直接投資を解禁すると発表。年5万ドルという外貨購入制限を適用せず、現時点では投資の上限は設けていない。中国マネーが本格的に香港に入るのはまだ先だが、資金流入への期待は大きい。中国の外貨準備残高は6月末で1兆3千3百億ドル(約152兆円)を超えた。過去の外貨不足の経験から資金の国際的な流れを制限してきたが、今では国内の過剰な資金が株式や不動産の価格高騰を引き起こすなど弊害が目立ち始めた。2000億ドル規模で発足する外貨準備の運用会社などと並び、資金を海外に還流することで国内の過熱を冷ますと同時に、中国マネーの影響力を高めるのが政府のねらいだ。当面、香港の株式市場は中国からの資金流入で潤う可能性が大きい。
中国政府の戦略は鮮やかだと思います。国内のバブルがはじけそうになったら、個人投資家の海外株投資を解禁して、マネーの流れをグローバルにし、バブルを冷やそうとしているように感じます。香港と中国本土に同時上場する銘柄では、本土の株価が香港の株価を大きく上回る状態が続いていたので、今回の中国マネー流入で、一気に修正がすすみ、香港株の大幅上昇につながると予想されます。ただ、私はこの中国株バブルに大きな懸念を抱いています。どんどん、つけを先送りしているように感じられてしょうがありません。目下、世界経済はサブプライム問題で大揺れの状態です。米国、欧州、日本と金融機関の損失が明るみに出る中、中国からはそういう報道があまり出てきません。やはり政治体制、報道規制の違いでしょうか。このまま、また香港株もバブルになり・・・ということを繰り返していると、バブルがはじけた時の世界経済が受ける衝撃ははかりしれないものになるかもしれません。中国はせっかくすごいパワーをもっている国なのですから、もっと情報開示をすすめて、健全な市場をつくり、世界経済をリードしていってもらいたいものです。