米M&A 延期が急増(8/20日経)

米国で投資ファンドによる企業買収の遅れが目立っている。金融市場が混乱し始めた7月以降、最終調印に至っていないファンドのM&Aは計画の30%と1-3月の倍の水準に達した。買収先の株価下落や信用力低下で、ファンドがM&A資金の調達に苦戦しているためだ。米国ではM&Aの3分の1がファンド関連。サブプライムローンの貸し倒れ増加はM&Aにも信用収縮を引き起こしている格好で、買収案件の破談が相次げば、さらなる株価下落の要因になりかねない。

投資ファンドにとって、M&Aの成功にかかせないものは、ずばり資金力。自己資金に加え、金融機関からいかに融資を引き出せるかがものを言います。それが今回のサブプライム問題で、悪循環に入ってしまったのです。金融機関自体が痛手を被り、リスキーな案件への融資に慎重になりつつあります。これから、まさしくファンドの淘汰の時代に入っていくと思います。資金調達力のない中小ファンドの撤退や解散が相次ぐかもしれません。今までがあまりにも多すぎたのかもしれませんが・・・。


大物ファンドまで痛手(8/20日経)

ゴールドマンサックスは13日、投資家の不安を鎮めるために、傘下の「グローバル・エクイティ・オポチュニティーズ」に30億ドルを注入すると発表した。市場中立型をうたっていたファンドも大きな痛手を被ったことは、市場混乱の震度の大きさを物語る。米買収ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は、15日、保有するRMBS(住宅ローン担保証券)の値下がりで最大2億9000万ドルの損失を計上するとの見通しを示した。KKRの創業者、ロバーツ氏は信用市場全体がきつめになっているとした上で「株式市場は信用市場の混乱を十分には織り込んでいない」と述べた。

今回、私が意外だったのは、勝ち組と思われている超大物ファンドさえも損失をかぶったということです。サブプライム問題の火種はかなり前からくすぶっていたにもかかわらず、十分な調査力をもつ大物ファンドさえ逃げ切れなかった点に、空恐ろしいものを感じるのです。まだまだ、今後の世界経済の行方から目が離せませんね。