愛すべき | 綴り

綴り

毎日の綴りです。

人は生まれたら誰かを愛す運命を背負っている

巡り合いというものとはまた違う

人を愛すという心を背負っている


だからその運命をまっとう出来ないと

人は辛く苦しむ


運が巡り

愛すべき道をみつけられたら

それは幸運と呼べるのか

もしも何かの巡りが狂って

愛すべき道に出逢えなかったら

人はそれを不幸と呼ぶのか


人生でたった一度だけ

本当に心から人を好きになった

たぶんそれからもこれまでもそのたった一度きり

私は心から好きになったのはそれ一度だけだった

それは実らぬものだった


私は人を愛せなくなった

誰を愛してもうまくはいかない気持ちでいっぱいだった

誰でもいい

そんな気持ちだった

それで今の伴侶と出逢った


彼もまた

人を愛し傷ついた人だった

どうしてもうまくは行かぬ心の交わし合い


私は彼のことを同士だと思った

そしてそれからずっと一緒にいる

今もずっと

彼との間にたった一つの命が産まれた

とてもまぶしくて透き通っていて

なんて美しいんだ命って

初めてあの時そう思った

その命に触れた瞬間

私は彼のことを愛していると思った


そして大切に育てた命はやがて大きくなって

私に人を愛するという本当の意味を教えてくれている

人と出逢い思いやり感謝し許しあう

そんな本当は当たり前のことを

私は息子に出逢うまで忘れてしまっていた気がする


彼とは今でも同士のようだ

でもかけがえのない存在であるに変わりはない

かけがえのない存在こそを人は「愛」と呼ぶ

私を母親にしてくれた

私は愛を知った

かけがえのないという存在を知った

人間として一番大切な気持ちを知った


愛とは形ではなく

そこにふっと湧きだすかけがえのないという気持ちなのだ

そう教えてくれた

愛すべき人

今日も私を包んでくれる愛すべき家族

本当にありがとう



桜 歩美