憂いなき世 | 綴り

綴り

毎日の綴りです。

混沌とした世の中に在って

その研ぎ澄ました心の音を探している日々に

やがて顔はやつれ果て

そしてまたそうやってはにかむことでごまかして


無理することにも慣れ過ぎて

自然ってどんな顔だったかも忘れてしまって

ここに在ることさえ忘れてしまいそうになって


それでもここに在って

不思議なものと思うのです


母という生き物となって

そういうことを思うことが時に重くのしかかる

しかし心はいつも憂いを探している気がする

そんなものはないのに

それでも探してしまう


そんな秋の予感が今日は心を吹いていた

そんな一日だった

明日は晴れるといい



桜 歩美