先日、本屋へ行って、
久しぶりに工藤美代子さんの本を見つけて買ったのが
「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」の本だった。
その日は、ある雑誌が目当てで本屋へ行ったのだけれど
なかったので、2件目の本屋へ。
その本屋にもなかった。
仕方がないと思いつつ、ある本に目がとまった。
今となっては、どんな本だったのか思い出せない・・・
確か、表紙には、男性作家たちの名前が連なっていたので
短編集かな・・・
たぶん
芥川龍之介
川端康成
太宰治
と
いったような
今は亡き文豪家たちの名前だったと思うが、
詳しくは覚えていない。
その中で、岡本かの子の名前があった。
久々に見る岡本かの子の名前。
表紙の中で
その名前だけははっきりと覚えている。
それは紅一点、だったような。
岡本かの子の顔が浮かんだ。
テレビや本で見たことのある顔
真っ白な厚化粧・・・一度見たら
忘れられない顔だ。
岡本かの子の名前だけが記憶に残った。
目当ての雑誌もなかったので、その本屋で本を買うこともなかった。
夜寝る前、布団の中で「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」を読む。
最初の話が「病院にて」
読み進んでいくと、稲川淳二の病院ネタの怪談話を思い出した。
病院にはつきものの話で、
隣の病室から声が聞こえてきて・・・
気になった、ミヨコさんが看護師さんに尋ねる・・・というところで
私は怖くなって、次のページがめくれず・・・
眠る前に怖い話は禁物と本を閉じた。
怪談話は眠る前に読むものではないなと・・・
怖い夢を見ませんようにと
眠りにつく・・・
次の日、少しどきどきしながらも順調に読み進んだ・・・
2話目、3話目・・・
4番目の話、「三島由紀夫の首」は題名からして
いかにも怖そうな話だと思った。
本の中でも一番怖い話かもしれない。
今、思い出してもぞぞっとする。
ミヨコさんが、鎌倉にある川端康成邸へ行った時の話で
川端康成夫人もどうやら、霊感のある人らしく、色々と不思議な体験をしていたのだった。
川端康成は、昭和47年に自殺していた。
なぜ自殺したのかは謎だった。
川端夫人は、ミヨコさんに
川端康成の死について語り始めたのだった。
「あのときね、主人はかの子さんのことを書いていましたのよ。書きかけだったんです。原稿が。
・・・・・・私はすぐにわかりましたよ。あっ、かの子さんに連れていかれたって・・・・・・」
ここを読んで私は、ホントにビックリと同時にぞっとした。
まぎれもなく、かの子さんとは、岡本かの子ことだった。
岡本かの子の名前をたてつづけに、私は目にしてしまったのだった。
ちょっと、怖いシンクロだ・・・
「私の名前、忘れないでね・・・
ミヨコさんの話に出てくるからね」 と
予告?