映画の前に、録画したドラマを観ておきたいと言いだしたさらちゃん。



「うん。好きなものを観ていいよ。」

「ごめんね。さっと観てみる。」



オレは一緒に過ごせたらいいので、何を観たって構わないのです。


そんな感じで観はじめたドラマ。




終わる頃には


2人でキスをしていた。





ドラマの途中、ふっとさらちゃんがオレの過去を聞いてきた事が始まり。



「りいさんは同棲って、したことある?」


クズだった事は知られているし、実家暮らしだったオレがずっと帰っていなかった期間があるのも知っているし。


「それに近いような事はあったけど。」


なんて少し曖昧に認めた。


「そっか。」


その後ちょっと間があって。

ゆっくりと膝の上に乗ってくる。


「ねぇ。」


何か言いたそうなまま。抱きついてキスをしてきた。


軽く触れているだけでもその複雑な感情は伝わってくる。



すまない。


本当は君だけを知りたかったのに。

君を知ることは許されないと思っていたから


オレしか知らない君の目には


こんなクズはどう映るのだろう。



「りいさん。」

「うん?」



顔を離してじっと見つめていたさらちゃんが、急にニコッとした。


「やめて。そんな悲しい顔しないでよ。」

「え?そんな顔してる?」

「してるよー。もう。年齢差もあるんだから、そんなの仕方ないって私も分かってるよ。」

うん。」



またぎゅーっと抱きついてきた。


「私のー。私だけのりいさんー。」

「うん。」

「ごめんね。変なこと聞いて。」

「いや、全然。」



そっと腕を回して背中を撫でる。



「ねぇ。好き?」

「好きどころじゃないよね。大好き、愛してるでも言い表せないくらいだよ。1日中さらちゃん好き好き好き好きって想ってたって足りない。可愛くて愛しくて。君を想うと、もうどうにかなってしまいそうになる。」

「ふふ。どうにかなってしまってるよね。」

「はい。すでにどうにかなってしまってます。」



なんだか可笑しくなって、2人で笑った。

 

あぁ。


その笑い声も大好き。


君が今では自分のものだなんて、信じられないくらい幸せ。

きっとこの気持ちが褪せることなんてないんだろうな。


あまり言うと気持ち悪がられるから、これ以上は言わないけど。



「なぁ。映画を観る予定を変更したいんだけど、どうですか?」

「うん。賛成です。」



またキスをしてから寝室へ行き



お互い求め合うような激しくも甘い時間を過ごしました

(,,>ω<)ω<,,`)♡