また、自分の甘い考えに気が付きました。
主人を『ワンデーポート』に入れれば、いつか必ず
回復して再び家族5人で暮らせると思っていました。
彼は必ず、家族のもとに帰ってくると・・。
「必ず帰ってくる」ということは、誰にも言えないし、
誰も言う権利がありませんでした。
自分を見つめなおす作業で、彼がどんな答えを
出すのか、彼でさえ分からないのです。
離婚とか、生活とか、今私が大切だと感じて
必死にこだわり続けていた事が全て小さい事に
思えてきました。
私たちはもっと大きなテーマについて考え、答えを
出そうとしているのだと実感したのです。
すると、どうでしょう。
頭の中でモヤモヤしていたものがスッキリしてきました。
常々、彼にとっては自己分析をする作業が必要だと感じて
いました。
風邪を引いても高熱が出ないと自分自身で気が付かないし
自分が無理をしている事さえも気がつかない人でした。
気が付いていても、休めなかったのかもしれません。
彼自身、常に自分のことは二の次だったのでしょう。
私は、彼自身自分のことを一番に考えてほしいと
思っていました。
自分を一番に考える事は、ゆくゆくは家族を守る事に
繋がるのだと主人に話してきたつもりでしたが
結局は、彼にとっては意味のわからない言葉だったのです。
ワンデーポートから出版されている「8人の物語」を読んで
入所する必要性を強く感じました。
それと同時に、私は8人に共通する一つの文章にどうしても
引っ掛かりを感じていました。
「これからも、仲間の中で自分を見つめ直していきたいと
思っています。」
「仲間の中で・・・」「仲間と一緒に・・・」
最後の締めの文章にこれからどう生きたいかを語っている
のですが、ほとんどの人が「仲間と~」と書いています。
引っ掛かっていたのは、そこでした。
私が一番に望んでいた言葉は「一日も早く家族と一緒に
過ごせるようになりたい。」でした。
何故、彼らの選んだ場所は「家族」ではなく、「仲間」
だったのか・・・
たとえ、依存症からの回復プログラムを行って
回復できたとしても、すぐに社会復帰できる訳ではないこと。
リハビリを少しづつ続けて、ようやく社会復帰できたとしても、
家族の中で生きていくにはそれ以上に時間がかかること。
私はやはり、そこまで考えてはいませんでした。
考えの甘さに気が付いた瞬間でした。