これは平安の時代に活躍した菅原道真と在原業平を中心にしたお話です。
 
藤原氏が権力を手にしかかっている頃ですね。
 
藤原氏で権勢を誇ったのは藤原道長ですがその道長が生まれるより前です。
 
道真は文章生、いわゆる学生の身分で権力には興味がなく、ひたすら書を読むのが好きな厭世的な少年です。
 
そこにすでにモテモテで女とみれば見境なく口説くモテ男の在原業平が出てきます。
 
道真の知恵を借りつつ道真を引っ張り出して事件を解決するんですが大人の世界はドロドロです。
 
そこを道真の父親や道真の許嫁の父親、他の藤原家ではない人たちは必死で自分と家を守ろうとしています。
 
清濁併せ呑む、ですね。
 
きれいごとではやっていけません。
 
平安京には強大な闇、藤原家が潜んでいます。
 
ここに逆らおうものなら家は潰され一家離散なんてことも・・・
 
道真はまだそこにどっぷり浸かっていないので結構きれいごとを言います。
 
しかしそれではだめなのだと徐々に気が付いて行きます。
 
でもそんな青い時代の道真、私は好きですね。