劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン | Promised Land -帰りたい何処か-

Promised Land -帰りたい何処か-

わたしにとっての「約束の地」はどこなのか?

その答えを今探しています。


以前、春友さんがとてもいい映画だから、と勧めてくださったアニメ映画。



2019年7月18日に起きたあの凄惨な京アニ事件以降、初めて発表された京アニの作品。

詳しいあらすじは、少し調べていただければすぐ出てくるので、つぶやきのような感想だけ、載せておきます。

 京アニの作品は初めて見ましたが、本当に描写が、絵が綺麗でした。
 ヴァイオレットの瞳や髪の色、動き、とても彼女の心を反映していると思いました。

 戦況不利な戦場という極限で、目の前で撃ち抜かれ、『心から愛している』という言葉を残していなくなったギルベルト少佐を、自らも両腕を失いつつずっとその言葉を胸にドールとして生きてきたヴァイオレット。

 人の生と死、そして、その死の中に、死の前に残された人が生きていけるように、そして自らの思いをたくさん伝えていくための手紙を書くドール。いくつもの人生の愛情と、限りある命が交錯して、映画を見ている間、ほとんどずっと泣いていました。

 私は、いつも残される側にはなりたくないとおもっているけれど、であれば、いつでも残していく側に愛情と感謝を伝えなければならない。
 残される側に絶望を与えてはならない、そんな気がしました。

 最後、ヴァイオレットはギルベルトと会えて、その後ずっとギルベルトと添い遂げたのでしょう。よかったです。あの二人は家族愛と異性愛を超えたところで深く結びついているのだと思いました。


 子どもが、移植しなければ成人まで元気に生きることが難しい病気だと分かってから若い人が病気で亡くなることに涙腺が緩いです。うちの子は幸い移植後も現状元気に過ごしてるけど、同じ時期にクリーンルームに入院していた子の中で、この4月に息を引き取った子もいたりして、人の死にもどうにも涙腺が緩くなる。
 ドラマPICUを見てるけど、これもしかり。
今週の回は泣いて見てました。