読み終わりました。「ダイイング・アイ」。
プロローグで交通事故の被害者の、最期のシーンが描かれていて、
そこから物語が始まります。
主人公の雨村慎介を取り巻く人間模様と様々な出来事。
物語がいろんな方向に進んでいって、一体どうやって収束していくのか
最初は見当もつきませんでした。
東野作品だから、非科学的でオカルト的な結末にはならないだろうと
ある種安心しては読んでましたが。
「流れ」を感じさせるこの作品は、ちょこちょこと読むよりも
まとまった時間に一気に読んでしまう方がいいように感じました。
最近の東野作品は、主人公が直接の被害者・加害者にはならなくて、
でも、事件の濃いところで関わっていて、かつ、社会に警鐘を鳴らしたり
考えさせたりする傾向が強いように思います。
交通事故は起こさないように、そして遭わないように。
高校生の頃交通事故の被害者になったことがありました。
幸い軽症でしたが、交通事故の怖さを実感した記憶があります。
事故には皆さん気をつけましょう。
・・・と締めくくりがおかしな方向にいってしまったかもしれませんが。
まあ、この作品は実際に読んでもらったほうがいいと思うので多くは語りません。
読んでみることをお勧めします。
でも、私が今まで読んだ東野作品の中で一番好きなのが
「ゲームの名は誘拐」、二番目は「宿命」っていう順番には変動はありませんけどね。