
Mr.Children『Any』に
「何度も手を加えた汚れた自画像」
という歌詞がありますが~~

僕はこれを、自分探しの過程で、夢を描き、夢敗れてまた描き直す様…とか
人付き合いのなかで、嫌な自分を露呈して、反省し、また新しい自分でやり直す様

…のように捉えていました

こないだ…友人と街を歩いていたとき
ファミレスの前に差し掛かると、友人は立ち止まり
「ここでうちの家族が食事してるんだ」と…
ファミレスのガラス越しに店内を覗き込んだんです

僕と友人は、そのとき違う場所に人を待たせていたんで、時間もなく、さすがに店には入っていきませんでしたが…
「あ!いたいた!!」
友人は、店内に家族を見つけ、手を振り始めました

ガラス越しに見ても、店は混雑していて、友人の家族は友人に気がつかない……
すると友人は、軽くジャンプし始め、おーいおーい!って手を振り続けたんですが…
結局、気づかれぬまま…友人は残念そうに「ダメだ~行こう…」と言い、最後に僕に
「あのおチビちゃんが姪っ子で、その横にいるのが姉で…」と説明してくれてから、その場を離れたんです

・・・僕は自画像を描けと言われたら、普通に自分の顔を描きます
遊び心を加えていいと許されても、描くのは、自分の職業を表すものとか、趣味を表すもの……その程度かな

でも、きっと、この友人なら、自分の絵をさっと描いたあと、その周りに、親、兄弟、親友、お世話になった先生、先輩・・・
そんなつながり全体を、「自画像」として描くんじゃないかなと思えた
兄弟が結婚したら、そのパートナーも描き足し、そこに子供が産まれたら、またその子も描き足して
画としてのレイアウトは滅茶苦茶になって…ゴチャゴチャしたものになるだろうけど

そんな「汚れた自画像」……

素敵だなって思いましたo(^o^)o
そんな風に感じて聴く『Any』は、すごくあたたかく・・・
その飾り気のないタイトルに「どんなものを描いてもいい」というメッセージを見つけたんです(^-^)
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Mr.Children
『Any』
作詞作曲:桜井和寿
アルバム『シフクノオト』収録
ベストアルバム
『Mr.Children 2001-2005〈micro〉』収録
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