
今月……
この曲の記事~3回目!ε=ヾ(*~▽~)ノ
なんかね…“祈り 涙の軌道 意味 解釈”って検索ワードからのアクセスがあって…
どうせなら小出しにしないで…感じることを全部書いて~すっきりしようと思ってますf(^_^)
もうお腹いっぱいという方…スルーしてねッッ(^^ゞ
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「悴(かじか)んだ君の手を握り締める」場面から始まる最初のAメロだけで
この曲の恋愛は成就し、一旦完結しているように思えます
「馬鹿だな 何も出てきやしないと笑って答える」という「僕」の態度には、決意が見え
(4つ前の記事〔『祈り ~涙の軌道』の手〕参照)
その決意とは、掛け替えのないものを守っていこうとする想いだろうと感じます


掛け替えのないものを手にすることは、幸せに違いないんだけど
同時に、それを失う怖さも抱えることになりますね

だから“掛け替えのないもの”と呼ぶのでしょう
自分のことだけで生きていられたうちは、「遠い未来」も、自分にとってだけの未来だっただろうけど
掛け替えのない「君」と「手」を取り合えば、「未来」が、“2人にとっての未来”に変わり

そんな未来に幸福を「夢見たり」もするけれど、不安も憂慮も大きくなる…
そうして「行ったり来たり」する「頭の中」から、歌詞は「心」の中に転じます

――自分の心が、目に見える球体だったとすれば・・・
その転がっていく様を見ることができますね

真っ直ぐに転がるならいいけれど、不安に揺られ、孤独に揺さぶられ
いつ深淵に転がり落ち、粉々になってしまうか分からない。。。そんな、脆い球体が心なのかもしれない
だから、安全を手に入れるために
嘘をついてでも、汚い「手」を使ってでも、心を守りたくなってしまう

でも、もう
「手」はね
「君」とつないでいるから
心は、心のままに転がしたほうがいい。

「触らないで」
「なるだけ手を加えぬように」
「心の軌道を」
「見届けたい」

Mr.Children『祈り ~涙の軌道』には、掛け替えのない大切なものを手にしたことをきっかけに
自分の弱さ、醜さに別れを告げようとする心の揺らめきが
柔らかい曲線で描かれているように感じます

「見届ける」って、最後まで諦めず、じっと見続けること
それは
干渉したり、手助けしたりしたくなっても、じっと堪え、子供の自立を促す親の目線のようでもあり…
自分の心を、自由に遊ばせるように解き放ち…それでも心は、きちんと進むべき道を進むだろうという
自分自身への信頼の芽生えのようでもある
手出しをしないと決めた場所
手が届かない遠い場所
そんなところから届ける強い想いを――「祈り」と呼び

祈りとは、「手」から放れて旅立つものだから、「笹舟のよう」に流れにまかせて
ただ「浮かべればいい」と、歌われているように感じます
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Mr.Children
『祈り ~涙の軌道』
作詞作曲:桜井和寿
4月18日発売のNew Single
『祈り ~涙の軌道/End of the day/pieces』収録
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