札幌のJ1昇格

よかった、本当によかった。

そこで思うことがある。

北海道からトップリーグに行くって簡単なことじゃないんだよ!


練習場は、札幌の西区宮の沢って場所にチョコレートファクトリーっていう観光施設兼工場があって、その目の前にまるでヨーロッパのクラブかってぐらいの雰囲気のクラブハウスと練習場がある。

サブグラウンドとしても、札幌ドームの裏にとてもキレイな芝と環境のグラウンドがあって、そういう面では、恵まれているのかも知れない(初めて見たときにはウワッ!って思った)


11月、12月、1月、2月、3月

雪の影響がガッツリのしかかる!

ボールを蹴る、いや、走ることさえ、まともに出来ないときもある。札幌ドームが使えれば問題ないんだけど、毎日毎日使えないもんね。

俺がリハビリからトレーニングに変わった頃に、タイヤでいうスタッドレスタイヤみたいな底のランニングシューズを履いて、早朝に凍ってカッチカチ、ツルッツルや雪でグッチョグチョの道を、時にはプラス吹雪の中でほぼ毎日走ってた、俺はそんな所を走るためのトレーニングをしてから走ったけどね(笑)(地元の人達は慣れてるんだろうか)

だから、走ろうと思えば走れるんだろうけど、俺は稀?走り方を間違えると滑ったりしてケガしちゃうもんね。


他のクラブはどうなんだろうか?リーグが始まる前に合宿がある、だいたい2週間前?に地元に帰ってきて開幕に向けて調整をする。地元で自宅でリラックスや準備って感じなんだけど、札幌は違う、リーグが始まっても雪で練習出来なくなる可能性があるから地元に帰れず、雪が落ち着くまで合宿所から試合に行くんだよ、なかなか無いでしょうそんなチームね。

シーズン中は、トレーニングがもちろんあるわけだけど、練習試合がある、大切なんだよこれが、チームを見つめる機会と力試しだからね、相手は様々で大学生や社会人が相手だったりするんだけど、土地柄、そんなに相手が多くなかった気がする、J1同士やJ2同士、サテライトなどテスト試合もするんだけど、それもほとんど出来ない。

自分達が自分達を見つめる力、自分が自分を見つめる力が向上を可能にさせる要因の大部分を占めていると感じた、自分を見つめ自分に勝たないといけない状況だった(修行ですよ(笑))

だから、昇格!って情報だけじゃ『よかったね』や『大変だったね』で終わってしまう。

違うよ。

あの大地で結果を出すことは凄いこと、そして、維持をしていくことはもっと大変なことだと思う。

関わった人間として、読んでくれるなら全国の人に知ってもらいたいなぁ。

他の地方のチームも似たような問題があるだろう、それも大変なことだろう。


ただただ全国ニュースで流れる、『昇格!』『よかったですねー!』では、わからないこともある。

来年そんなチームをJ1で観たときには、選手やスタッフ、サポーターの『想い』を知ってくれると嬉しいなぁ。


だって、大体どの世界でも本人達ってあんまりこんな苦労話はしないでしょ?




追記

この文章を読んでくださってありがとうございます。

ツイッターなどでこの文章を起点にして秋春制反対を語られているみたいですね。

けど、ここで秋春制を語っているわけではないので、よろしくお願いします。

『そんな状況の中での昇格は凄いことなんだ』そんな事情を知って、あるときはコンサドーレ札幌を温かく迎え入れてほしいって心から思います。