遠見山古墳は墳丘全長88mを測る大型の前方後円墳です。これまで数度調査が行われ、墳丘の裾や墳丘を巡る周堀が確認されています。主体部は竪穴式石室と考えられます。円筒埴輪などが出土しており、周辺では人物埴輪なども採集されています。周堀の底には6世紀初頭の榛名山の噴火で噴出した火山灰が積もっており、出土した埴輪の年代などから、古墳の築造時期は5世紀後半と考えられ、総社古墳群の中で最も古い古墳です。本古墳はこの地域の開発に成功した豪族の墓と考えられます。
(東国の雄 総社古墳群より)


後円部より前方部を望む。


前方部より後円部を望む。


前方部より南側周堀。



一部削平されていますが、比較的良好に墳丘が残っています。また、総社城の遠見櫓があったことから、この名がついています。





2019.10.28