○ウィザードリィ
戦士(Fighter)
武器や防具の扱いに長け、攻撃力と耐久力に優れる。
前衛に立って敵の攻撃を食い止め、近接攻撃にて確実にダメージを積み上げていく役割を担う。
どの性格でも選択できる。

魔術師(Mage、「リルガミンサーガ」では魔術師、ファミコン版では魔法使い)
広範囲の敵に影響をもたらす呪文や、位置・移動に関する呪文を修得する。
耐久力は低く、武具・防具はほとんど装備できない。
序盤は主にパーティの現在位置を知る呪文や、前衛の攻撃を補助する呪文を使うことになる。
中盤は敵集団にダメージを与える呪文を習得し攻撃の中核となる。
終盤になると魔法を高い割合で無力化する強力な敵が増えだすため、露払いと瞬間移動が役割となる。
どの性格でも選択できる。

僧侶(Priest)
パーティの傷病を癒し、能力を一時的に上げる「祈りの呪文」を行使する。
メンバーのHPを維持できるため、探索の期間を延ばす役割を担う。
魔封じなど敵の行動を封じる呪文や照明・識別など情報の可視化に関わる呪文も得意とする。
耐久力は高いが戦闘能力は低く、武具・防具の装備にやや制限がある。
後衛向きだが、前衛での戦闘も不可能ではない。
善か悪の性格でなければ選択できない。

盗賊、シーフ(Thief、8ではRogue)
敵が残した宝箱 (chest)に仕掛けられた罠を見破り、解除する技術を持つ。
近接攻撃しかできないが、装備の制限が大きいため戦闘能力や耐久力が低く、基本的に前衛には向かない。
中立か悪の性格でなければ選択できない。
レベル上昇に必要な経験値が全職業中で最も少なく、早く成長するので、結果的に前衛となる場合もある。

○クラシックD&D
ファイター - 戦士。武器による攻撃を行う。
クレリック - 僧侶。味方を治療し、アンデッドを退散させる。
シーフ - 盗賊。鍵の解錠や罠外しなどはシーフの専門分野。
マジックユーザー - 魔術師。様々な呪文を学ぶことで魔法を使いこなす。

○AD&D
ウォーリアー(グループクラス)
ファイター - 「得意な武器」を選べて、それでの攻撃は強化される
パラディン - 邪悪な敵に対して強力になる
レンジャー - 二刀流ができる

プリースト(グループクラス)
クレリック - 仲間の治癒やアンデッドの退散ができる
ドルイド - 動物を仲間にできる
各宗派毎のプリースト - 宗派によって能力が大きく異なる

ローグ(グループクラス)
シーフ - ダンジョン探索ができるほか、急所攻撃ができる
バード - 不思議な効果を持つ曲を奏でられる

ウィザード(グループクラス)
メイジ - 様々な呪文が使える魔法使い
スペシャリスト - 特定の系統の呪文使用に特化した魔法使い

○D&D3
ファイター - 戦士。力だけでなく「技」にも長けている(ゲーム上は「特技」が多く取れる)。
ウィザード - 魔術師。魔法の呪文を学習によって使用する。特定の分野に専門化した者もいる。
クレリック - 僧侶。治癒の技に長けアンデッドを退散できるが、宗派によっては破壊の技に長けアンデッドを威伏させる。
ローグ - ならず者。盗賊行為や急所攻撃が得意。

○D&D4
防御役 - 戦場で前線に立ち、敵の攻撃を引き受けることを前提にしたクラス
ファイター - 様々な武器と鎧を使いこなす戦士。パワー源は「武勇」。
パラディン - 正義を貫く聖騎士。パワー源は「信仰」。

制御役 - 複数の敵を一度に攻撃することができるクラス
ウィザード - 秘術魔法の使い手。様々な魔法を幅広く使える。パワー源は「秘術」。

指揮役 - 仲間を支援し強化することを前提にしたクラス
クレリック - 僧侶。神聖魔法で仲間を癒し、強化することができる。パワー源は「信仰」。
ウォーロード - 軍師。戦場の仲間たちを的確に指揮し、勝利をつかむ。パワー源は「武勇」。

撃破役 - 敵に一撃必殺のダメージを与えてとどめを指すことを前提にしたクラス
レンジャー - 野伏。弓と剣の使い手であり、不意打ちや一撃離脱が得意。パワー源は「武勇」。
ローグ - ならず者。すばやい動きと急所攻撃が得意。パワー源は「武勇」。
ウォーロック - 精霊や悪魔と契約した呪術師。短距離および中距離の敵に魔法で攻撃する。パワー源は「秘術」。

@MTGにおいても「クレリック」が登場し、「天使や悪魔などを信仰する」役職で、「ダメージ軽減、ライフ回復、プロテクション関係」の能力が多い傾向にある。

@RPGとTCGにおける意識の差として「ライフ回復」が挙げられる。RPGでは回復役は非常に重要とされるが、TCGでは「死ななきゃ安い(しなやす)」とライフ軽視される傾向にある。ただしこれは「戦闘などのダメージに比べて回復値が少ない」「回復が勝利に直結しない」「回復が強いと対戦が長引き、競技として良くない」といった事情もある。その回復性能の為に評価されるカードもあり、「デッキ=ライフ」系統のTCGでは重要視される。

@「盗賊」系職業は実在する役職では「密偵(スパイ)」が近い。戦争においては「斥候(スカウト)」、「後衛から支援する兵士」という意味では「狙撃手(スナイパー)」、RPGにおける「宝」の要素が加わると「トレジャーハンター」に近くなる。ちなみに「トレジャーハンター」は日訳で「冒険者/探検家」、「ハンター」では「狩人/猟師」が妥当だろう。

@ウィザードリィでは「戦士・戦士・戦士/僧侶・盗賊・魔法使い」がオーソドックスなパーティとされる。

@世界樹の迷宮( I )では回復役に「メディック(医者/衛生兵)」が登場する。

@近年では吟遊詩人や踊り子といった音楽職も増えた