アドバンス召喚(旧名称:生贄召喚)
レベル5以上のモンスターについては召喚前に、自分フィールド上の別のモンスターを「リリース」(=墓地へ送る事)をしなければなりません。これを「アドバンス召喚」と呼びます。レベル5・6のモンスターは1体、レベル7以上のモンスターは2体をリリースする必要があります。
(公式ルールブックより)
 
基本的に遊戯王では何らかの方法で墓地などへ送り、「死者蘇生」といったカードで特殊召喚したほうが効率が良い。

例えば「デーモンの召喚(レベル6)」をアドバンス召喚する場合
場のモンスター1体をリリース(-1)
手札からモンスターを召喚するので1枚消費(-1)
場に上級モンスター(+1)
=2:1交換(2枚消費して1枚のカードを得た)
となり、さらに1ターンに1度しか出来ない通常召喚も使う。

これらを踏まえた上でアドバンス召喚に向いたモンスターたちをここで紹介する。なお特定のモンスターをリリースすることで能力を発揮する系統のカードは紹介しない(インヴェルズ等)
※2014/11/25 時点
 
 
■レベル5・6
「雷帝ザボルグ」
「氷帝メビウス」
「炎帝テスタロス」
「地帝グランマーグ」
「風帝ライザー」
「邪帝ガイウス」
いわゆる「帝」。アドバンス召喚に成功した時にアドバンテージを1つ(メビウスは最大2つ)稼ぐ。アドバンス召喚といえば外せないモンスター群、2400打点が優秀なのも利点。
 
「サルベージ・ウォリアー」
アドバンス召喚に成功した時、手札か墓地のチューナーを特殊召喚できる。アドバンス召喚より召喚後のシンクロがメインとなる。レベルスティーラーと相性がよく、戦士族であるため【不死武士】にも採用される。レベル5チューナーを出せばランク5エクシーズにも繋がる。
 
「タン・ツイスター」
アドバンス召喚後、墓地に送られると2枚ドローする。ステータスは低いが2枚ドローでタイミングを逃すこともない。ただしこのカードが墓地に送られる必要があるのであくまで3:3交換
 
「虚無魔人」
互いの特殊召喚を封じる。特殊召喚できないので必然とアドバンス召喚を狙うことになる。アドバンテージは取れないがロック性能は現環境でも通じる。この手のモンスター全てに言えるがリリースを軽減するカードを使う手もある。

「砂塵の悪霊」
スピリットモンスターの1種で、召喚・リバース時に自身以外の表側表示モンスターを全て破壊する。手札に戻るので効果を何度も使えるのが強み。
 
「威光魔人」
互いのモンスター効果の発動を全て無効にする。事実上モンスター効果で除去されないモンスターとも言える。
 
「ワーム・ウォーロード」
戦闘破壊したモンスターの効果を無効にし、相手モンスターを戦闘破壊すると続けてもう1度攻撃が行える。アドバンテージは得られないが、リクルーター・異次元の女戦士系・リバースモンスター等に滅法強い。
 
「冥界の魔王ハ・デス」
自身を含む悪魔族が戦闘破壊したモンスターの効果を無効にする。墓地からのみ特殊召喚できず、ウォーロードより打点が高い。
 
 
■レベル7~
「The tyrant NEPTUNE」
リリースしたモンスターの合計の攻守とその内1体の効果を得る。単純に「攻撃力だけは高いモンスター」と「効果だけは強い」2体をリリースすれば、その両方を備えたカードが登場する。「キングレムリン」でサーチできるのも強み。ルール上いろいろと面倒なことは多いモンスターなので注意
 
「神獣王バルバロス」
3体リリースで召喚すると相手の場のカード全てを破壊する。効果も派手だが、リリースなしで召喚して1900打点として使えるのが、手札事故が起こりやすい上級軸のデッキではありがたい。3体リリースが必要なモンスターはまずこのバルバロスと比較される。
 
「虚無の統括者」
相手のみ特殊召喚が封じられる。一切の耐性がないため、出しやすい「虚無魔人」が優先されるが、こちらはこちらで光属性・天使族サポートを受けられる。
 
「ジュラック・タイタン」
墓地のジュラックを除外して攻撃力を上げる効果と、罠・モンスター効果の対象にならない効果を持つ。前半の効果を活かす場合【ジュラック】で使用するのが望ましいが、それ抜きでも十分な耐性を持つ。
 
「破壊竜ガンドラ」
召喚に成功した場合自身以外の場のカードを全て破壊して除外し、その後破壊した枚数×攻撃力が300ポイントアップするが、召喚したターンのエンドフェイズに墓地に送られる。他と比べるといささか微妙な点が目立つが個人の趣味で紹介。
 
「火之迦具土」「八俣大蛇」
ダメージを与えると前者は大量手札破壊、後者は大量ドローが行える。スピリットモンスターなのでそれらのサポートが受けられ、後者は「焔征竜‐ブラスター」でのサーチも可能。
 
「光と闇の竜」
攻撃力を下げることで強制的に魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし、破壊されると墓地のモンスター1体を蘇生する。普通のデッキでは倒すのに著しくカードを消費する必要がある。破壊すると墓地のモンスターを蘇生されるので、倒してもデッキによっては「青眼の白龍」のような更なる上級モンスターを出される場合もある。
 
「オベリスクの巨神兵」
3体リリースが必要だが、召喚を無効にされず、召喚成功時にカードの効果を発動されず、対象に取られない4000打点。特殊召喚はできるがエンドフェイズに墓地に送られてしまう。「オシリスの天空竜」や「ラーの翼神竜」は専用構築が好ましい為、デッキを選ばないという点で優れる。