原発事故の影響で、放射能汚染が問題視されている、今日この頃…

その発端となった、事故から間も無くして、我がちっぽけな運送屋にも、東北地方行きの依頼が舞い込んできた。

当時のニュースも、現在と同じく「ベクレル」や「シーベルト」等、ウルトラマンに出てくる怪獣の名前か?、はたまた、車の安全装置の名称か?、と思う程、訳の分からない単位が飛び交っている。

映し出される映像は、防護服を着用し、作業に携わる方々、爆発の影響で、変わり果てた姿の建物等々…
被災された地域以外の巷では、間違った情報や、根も葉もないデタラメな噂が流され、風評被害の恐ろしさを改めて思い知らされた、ある日の事…

「おい**(仮名)、
お前、明日着の東北行きの荷物積むからな、
(積み地等)詳しい事分かるまで待機しとけ」
と、我が社の歯医者?いやいや、配車担当の専務が**さんに指示する。
「え!?東北!?マジで!?
地震で道路が寸断されてんのちゃう?
行けるかどうかわからんで。
それに、放射能どないすんねん?
防護服あんのか?」
困惑気味に答える**さん。
それに対し専務は、
「何がや?」と、一言。
「行ったはええが、被爆して帰ってきたら、洒落にもならんで…
だから、防護服無いんかい、防護服!!
語気を強める**さん。
「だから、お前行かせんねや…」
微かに、口元を緩ませ専務が微笑む。
(ほんま、この人ドSやわ)
「行って、もし何かあったら、会社が面倒みてくれるんやな?
労災やぞ!!労災!!
強気な姿勢の**さんに、
「えぇやんけ、放射能当たって、髪の毛生えてくるかも知れんぞ?」
と、視線を**さんの頭頂部(カッパはげ)に向け、まるでひとごとの様にあしらう専務。
「え?髪の毛???
生えるかーっ!!
余計、抜けるわっ!!むかっ
という、関西人特有のボケとツッコミの後、専務は、「あんなぁ…
うち運送屋やぞ!!
どこの運送屋に防護服置いてんねん?
置いてたら、コワイやろ?」
確かに正論である。
専務が続ける。
「そんなに欲しかったら、その辺に(包装用の)ラップ転がってるやろーっ!!それ(体に)巻いて行けーっ!!むかっむかっむかっ
と、言い放ち、事務所の奥に消えていった…

「おい、これ(ラップ)巻いて行けってよ…」
周囲の同僚に、困惑しながらつぶやく**さん。
爆笑の渦である。(笑)

「(ラップ)巻いたろか?**さん」
「わあせるバカ!!やめろーっショック!

くるくるくるくる~台風

かくして、仕事の時より手際のいい同僚達によって、ミイラ男ならぬラップ男に変身した**さん。
またしても、爆笑の渦である。(笑)(笑)(笑)

騒ぎに反応したのか、専務が再び登場…
「お前、何してんねん?」
「あんたがラップ巻け言うから、巻いたったわ!!
巻かれたくせに、逆ギレする**さん。
「はっはっはっはっはーっ
ほんまに巻いてどないすんねん?」
と、一笑に附した後、続けて
「大丈夫や、キャンセルなったから…」
と、言い残し再び事務所の奥へと消える専務。

キャンセル?
再び大爆笑(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)

**さん、あんたやっばそういうキャラやねん。
無くてはならん存在やわ。(笑)

ていうか、うちの会社、こんなんで大丈夫かいな?
皆さんは、
「中華丼ライス」なるものをご存知であろうか……これは、会社の同僚から聞いた、戦慄!?の体験談である…
仕事帰りの居酒屋で、
酒に呑まれるほど、
へべれけになった○さん…とりあえず、お開きということで、帰りの方向が同じ×さんと、居酒屋を出て帰宅中、とある中華料理店を見た瞬間、
「腹、減ったなぁ~……何か食えへん?」
と、×さんを誘い二人で店内へ………

「いらっしゃいませ、ご注文は?」
と、着席し、メニューとにらめっこの二人に店員が声をかける……………

次の瞬間!!

「え~~~と………
中華丼とライス………」
と、○さん

「え!?
と、目を丸くした店員をよそに、
「○ちゃん、よう食えるなぁ~………」
と、彼のその伊達ではない腹の出具合を見て、×さんは、心の中で呟いたという……

また、次の瞬間!!

「あの~、中華丼なんで具の下に、ご飯が入ってますが、それとは別にライスをおひとつでよろしいんでしょうか?」

そうか………

そういう事だったのか…

店員は、食べる量に驚いたのではなく、
意味不明な注文に目を丸くしていたのか……
×さんが納得するも、束の間、○ちゃんは店員に
「えぇから、早よ持って来て!!むかっ
と、逆ギレする。

すかさず、×さんが○さんに、なだめるように諭す。
「○ちゃん、あんかけの下にご飯あるやろ?
それとは別にライスなんか食えんの?無理やろ?」

○さんは、体格の割に少食で、会社内では周知の事実だ。
「食いたいから、食うねん」と、×さんに答える…

「あの~、ライスは大・中・小とありますが…」
埒の開かない二人に、
店員が口を挟む。

「俺、あんまり(量が)食われへんから小でえぇわ」
と、○さん。
「かしこまりました…」
と、人気ドラマの家政婦張りに、返事をする店員。

数分後………

「こちらが、中華丼と小ライスになります。」
と、おもむろに○さんの前に二つの器が並ぶ。

「おぅ!!来たかっ!!

と、興奮しながら中華丼の具の部分をれんげで掬い上げ、隣に置いてある小ライスにかけて食べ始めた……
!?

○さんの予測不可能な行動に、×さんは問い掛ける。
「あれ?○ちゃん、中華丼食えへんの?」

「俺、こんなにも量食われへん…」

「それやったら、中華丼でライスを少なめにしてもらったら、よかったんちゃうの?」

「うん、まぁな………」

と、言葉少なに返事をする○さん。

そして見事、具の部分だけを小ライスに乗せ替え、胃の中に流し込むと、

「ごちそうさま、もう食えねぇ…」

と、中華丼の具が無くなったライスを残し、そう言い放った。

以上、申し訳ないが、オチは無い…

ただ、酔っ払いとは恐ろしい(面白い)ものである。

後日、○さんに事の真相を尋ねてみたが、素面だったので、
「あん時は、酔うとったんや!!
「記憶がない!!
と、逃げるばかり…

トホホ………
やれやれである。

最後に○さんは、
「でも、中華丼の具の部分だけ残す奴より、ましやろ?」

そんな奴、おるかーっ!!

あんただけやーっ!!

ほんまに………

今度、また酔っ払って、その店でチャーハンライスでも食っとけ!!(笑)