年末恒例のBEST MIXシリーズ。

今回は趣を変え、「バラード」をテーマに'10年代を振り返りつつ今年発表された楽曲を紹介するという構成にしました。

 

The 2010s Ballads Mix @ SOUNDCLOUD

https://soundcloud.com/kasamasama/the-2010s-ballads-mix

 


[1] 조각달 - BabySoul

(00:00-04:06)

作詞 BabySoul

作曲 BabySoul

編曲 Song Seong Kyeong, Sweetch

from "조각달" (2019)

 

 

LOVELYZのリーダーBabySoulが自ら作詞作曲を手掛けた意欲作。

4月23日にデジタルシングルとして発表されたこの曲は、配信に先駆けて2月に開催されたLOVELYZの単独コンサート「LOVELYZ in Winterland 3」で初披露された。

編曲としてクレジットされているSong Seong Kyeong氏は、LOVELYZの歴代のコンサートでバンドマスターを務めている人物である。

曲の作者であり歌い手でもあるBabySoulや手練れのミュージシャン達と共に、リハーサルを重ねながらアレンジを煮詰めていったであろうことは想像に難くない。

この曲を聴いて得も言われぬ質感が伝わってくるのは、そういった理想的な音楽制作プロセスを経たからなのかも知れない。

 

[2] Circle - LOVELYZ

(04:06-07:32)

作詞 김이나

作曲/編曲 OnePiece

from "Lovelinus" (2015)

 

[3] Paper Heart - f(x)

(07:32-10:48)

作詞 서지음

作曲 Chris Wahle, Didrik Thott, Dianna Corcoran

編曲 Chris Wahle

from "Red Light" (2014)

 

[4] Illusion - OH MY GIRL

(10:48-14:19)

作詞 서지음

作曲 David Amber, Mayu Wakisaka

編曲 David Amber

from "Remember Me" (2018)

 

[5] OH BOY - Red Velvet

(14:19-17:23)

作詞 구태우

作曲/編曲 Herbie Crichlow、Lauren Dyson、Jin Choi、LDN Noise

from "The Red" (2015)

 

[6] Dorothy - Sulli

(17:23-21:21)

作詞 Sulli / Jibin of Y2K92

作曲 Simo of Y2K92 / 정민규 (소년쿠로)

編曲 Simo of Y2K92 / 주영은

from "Goblin" (2019)

 

Y2K92は、ラッパーとしても有名なSimoとモンゴル出身のJibinによる新進気鋭のクリエイターチーム。

'98年生まれのJibinは、アルバム「Goblin」の全ての曲の歌詞をSulliと共作しているが、Simoが2018年に発表した「칙칙 폭폭」で聴くことのできる彼女のウィスパーボイスは、このアルバムに多大なインスパイアを与えたに違いない。

 

 

Sulliのことについては、今は何も書かない。

 

[7] Excerpt from "La Maison LOONA" - 이달의 소녀

(21:21-22:01)

作詞 Unknown

作曲 Unknown

編曲 Unknown

from "XX Limited Version A" (2019)

 

LOONAの「XX」は、昨年8月に発表したミニアルバム「++」に6曲を追加した12曲入りフルアルバムとして2月19日にリリースされた。

XXは++と同様に限定盤 A/B、通常盤 A/Bという四形態でリリースされたが、限定盤にはそれぞれ13曲目として隠しトラックが収録されていた。

そのうちの一つがこの曲である。

 

それから数カ月後、6月1日に公開されたTeaser映像「La Maison LOONA」によって、それらの曲がかねてから噂のあったバラード集の収録曲であることが明らかになった。

 

 

この映像を観ると、限定盤A/Bの隠しトラックはそれぞれODD EYE CIRCLELOONA 1/3の楽曲であったことが解る。

また、メンバー達の髪の色から推測するとコンセプト写真はかなり前に撮影されたようだ。

 

そして、最後のシーンに小さく書かれた「Delayed but Someday」という一文。

この記事を書いている12月末現在でもこのTeaserの続編は発表されておらず、バラード集の企画はお蔵入りとなったという見方が強い。

今思えば発表した時点で企画がお蔵入りになることが解っていて、その事実を知らしめるためのTeaserだったのかも知れない。

 

[8] Black Swan - 2YOON

(22:01-25:19)

作詞 윤혜주, 낯선

作曲 Lars Aass, Ole Henrik Antonsen, Claudia Mills

編曲 김태호

from "Harvest Moon" (2013)

 

[9] 10 Seconds - AOA

(25:19-29:08)

作詞 지민, 김재양, 박이수

作曲/編曲 Linnea Mary Han Deb, Joy Neil Mitro Deb, Anton MalmbergHaard Af Segerstad, Jenniler Decilveo

from "Good Luck" (2016)

 

[10] Butterfly - 이달의 소녀

(29:08-)

作詞 G-high (MonoTree), Jaden Jeong

作曲/編曲 G-high (MonoTree)

from "XX" (2019)

 

 

パリ、香港、LA、そしてアイスランドと歴代のMV撮影地を再登場させることでストーリーの一貫性を再認識させつつ、MV本編では現地でスカウトしたエキストラ達を主役に据えるという大胆なディレクション。

人間的な生命の躍動感に満ち溢れていた前活動曲「Hi High」とは対照的に、個を押し殺して十二羽の蝶としての一体感をストイックに表現したかのような楽曲やダンスフォーメーション。

そういった作品としての完成度の高さも然ることながら、この曲に関しては彼女達のパフォーマンスそのものが発する覇気がそれらを超えていたという点が注目に値する。

 

3月31日放送の人気歌謡をもってXXの活動を終えたLOONAが新たなTeaser「#」を発表したのは、翌日の4月1日零時。

誰もが彼女達の快進撃が続くことを信じて疑わなかっただろう。

しかし、2019年内のカムバックはとうとう叶わなかった。

XXの完成度とは裏腹に、今年のLOONAの活動は前述のLa Maison LOONAの件なども含めて順風満帆とはいかなかったようであるが、ここではこれ以上詮索しない。

 

「#」のTeaser続編は、12月14日にソウルで開催された「LOONA Premium Meeting Meet & Up」にて初公開された。

 

Hi HighのMVのラストシーンからの続きとなる映像の中で、天空に辿り着いてなお更なる高みを見据えて一歩を踏み出そうとするHeeJin。

彼女の姿は来る2020年代のLOONAの象徴となるだろうか。