小春日和であった初日から一転して、コンサート二日目は終日雪に見舞われた。
二年前のLOVELYZ初単独コンサートの初日を思い起こして遠い目をしてしまった、そんな延世大学前の交差点。
コンサート第二部はソロコーナー。
各メンバーがどんな曲を歌ったのか、もう一度おさらいしておく。
- BabySoul - 조각달
- Jiae - Flower Way (Original by 김세정 2016)
- Jisoo - We Will Rock You & Bohemian Rhapsody (Original by QUEEN 1978 & 1975)
- Mijoo - Siren (Original by 선미 2018)
- Kei - Across The Universe (Original by 백예린 2015)
- Jin - Me After You (Original by 폴킴 2018)
- Sujeong - Twenty-three (Original by IU 2015)
- Yein - 탄띠 (Original by YDG 2010) & 골목길(Original by 이재민 1985)
昨年二月に開催された「冬の国2」のソロコーナーのセットリストと比較してみると、同世代の国内アーティストの作品の割合が増えていることがわかる。
その中でも元Wonder Girlsソンミの「Siren」や15&のであるメンバーペク・イェリンの「Across The Universe」、そしてシンガーソングライターであるポール・キムの「Me After You」などアーティスト自らが作詞や作曲を手掛けた楽曲が目立っていることが興味深い。
これはLOVELYZのメンバー達が楽曲制作に意欲を持っていることの現れであろうか?
その問いに答えるかのようにBabySoulが歌ってくれたのが、自作曲「조각달(三日月)」である。
彼女自身のピアノ弾き語りで始まるこのバラードは、公演の三日目と四日目に披露されている。
本来であれば三日目のみの予定であったが、感極まったBabySoulが曲の途中で歌に詰まってしまう場面があったため、最終日に再演となった次第である。
ソバンチャのカヴァーでファニーなステージを展開した前回とは打って変わってストレートなバラードを聴かせてくれたのがJiae。
gugudanのセジョンが2016年11月にリリースした「Flower Way」を披露した。
たくさんの花に囲まれたステージに花柄のワンピースと花冠という姿で登場したJiae。
そんな「花」を惜しみのない自己犠牲によって咲かせてくれたことへの感謝を綴った歌詞を真摯に歌っていた姿が印象に残っている。
今回もRockテイスト溢れるステージを披露してくれたのがJisoo。
彼女が選んだのは何と、今をときめくQUEEN!
Freddie Mercuryのトレードマークである短いマイクスタンドを携え、
黄色のライダースジャケットに白のタンクトップとパンツという完ぺきなコーディネイトでステージに登場したJisoo。
曲の途中で客席に降りて行ったり相変わらずワイルドなJisooは、Brian Mayばりのカーリーヘアのカツラを被ったギタリストのユ・スンボム氏とともに熱いステージを披露してくれた。
JisooのQUEENメドレーに対抗するかのように(?)、Yeinは俳優のヤン・ドングンメドレーを披露してくれた(別にヤン・ドングン氏がゲイということではない、と思う)。
「탄띠」と「골목길」ともにヤン氏のラッパー名義であるYDGの楽曲であるが、後者のオリジナルはイ・ジェミンが1985年に発表した同名曲である。
イ・ジェミン氏は1958年生まれで'76年頃から明洞でDJを始め(当時の現地におけるDJがどういう存在だったのかは皆目見当が付かないが)、'87年に1stアルバムをリリースしている。
ちなみに同曲については'85年にリリースされたオムニバスアルバム「DJ의 사랑 이야기 그리고...」(DJの愛の物語、そして…)が初収録のようである。
片思いの相手を골목길(路地)で待ち続けるという素朴な純情を歌ったこの曲を'02年のYDGがどのような意図でリメイクしたかは知らないが、その後RimiやBlock Bのグループ内ユニットBASTARZらがこの曲を取り上げていることを考えると、Korean Hip Hop界ではClassic Tuneの地位を確立しているのかも知れない。
ちなみにBASTARZはJTBCのテレビ番組「シュガーマン 2」の第18回で同曲を披露しているが、驚くことにLOVELYZもこの回に出演していたのである(LOVELYZはチャンナラの「Sweet Dream」を披露している)。
そのときのBASTARZやサプライズ出演したイ・ジェミン氏本人に触発されて、今回のカヴァーが実現したのだろうか?
今のところこの曲とLOVELYZの接点が他には思いつかないのであるが、今度話をする機会があったら聞いてみたい。
たかがカヴァーされどカヴァー、各曲に隠された思惑や由来をひとつひとつ詮索していったらきりが無いので、最後にSujeongの「Twenty-three」を取り上げてこの回を締め括りたい。
同曲はIUが2015年10月にリリースしたミニアルバム「CHAT-SHIRE」のタイトルトラック。
フォービート調の前半で聴かせるハスキーヴォイスと中盤以降テンポアップしたあとの艶やかな歌声のコントラストは、23歳(数え年で)という大人と子供の境目の微妙な魅力について歌った原曲ともまた違う多面性を垣間見せてくれた。
EP.4に続く。
