韓国公演と言えば楽しみなのが「米花輪」。
しかし、展示スペースの問題かスタンド席のロビー内に展示されていたため、アリーナ席の観客は外から眺めることしかできなかった。
残念。
幕間の映像(内容は日本公演のレポートで紹介する予定)を挟んで、Lovely Day 2の第二部スタート。
暗転したステージに流れるツリーチャイムの音。
一曲目は事前に予告されていた待望の「Bebe」!
2015年12月にリリースされたシングルアルバム「Lovelinus」の収録曲として発表されてから2年半余りの時を経てこの曲が初披露されたこの瞬間をもって、LOVELYZがデビューから2017年までに発表した楽曲は全てステージで披露されたことになった。
溌剌としたイメージの楽曲に応えるかのように、衣装もカラフルなテニスルックにチェンジ。
♪Bebe 꼬여와 Baby
♪Bebe 내 몸이 Baby~
Jiaeの愛らしくもキャッチーなリフレインに、会場はイントロから大合唱で応える。
毎度のことながら、活動曲ではないアルバム収録曲でこれだけ会場が沸くのはLOVELYZのステージならではの現象である。
それは彼女達の実力とそれをフルに引き出してくれる製作陣、そしてLOVELYZの全てを愛して止まないファン達の熱意によって支えられているのだろう。
囁くようなJiaeの歌声と見事なコントラストを成すJinの伸びやかなハイトーンヴォイス、ファニーな仕草も織り交ぜたキュートなダンス、全てが期待を遥かに超えるパフォーマンスとなった。
歌い終えたあと、メンバー達の荒い息遣いがヘッドセットマイク越しに聞こえてきた。
BPM200というLOVELYZの楽曲の中でも最速を誇るBebe、そのパフォーマンスはなかなかハードなようだ。
続いて始まったのは「도전! 골든벨(挑戦!ゴールデンベル)」というゲーム。
도전! 골든벨はKBSで放送されているクイズ番組の名前で、LOVELYZも出題者として出演したことがある。
今回はLOVELYZのメンバー達が回答者となるわけだが、では出題者は誰か?というと、何とパンクバンドNo Brainのイ・ソンウ氏。
Lovelinus(LOVELYZファン)にとってはJohnny Rotten以上に有名なPunks(!)であると同時に、自身も筋金入りのLovelinusというソンウ氏、公演二日目に至っては何と会場に登場し(LOVELYZの公演には毎回来ているという説もあるが)、生で進行を務めて会場を沸かせた。
ゲームの内容は、LOVELYZのメンバーがクイズやミッションにチャレンジし、成功したら貰える「ハート」の数を競うというもの。
2月の「LOVELYZ in Winterland 2」の幕間に上映された「逆貢ぎチャレンジ」に近い企画であるが、今回は抽選で選ばれた観客もミッションに参加したりと、ファンミーティングに相応しく内容がグレードアップされていた。
クイズの問題も、二倍速の逆回転で再生されるLOVELYZの曲の曲名を当てるなど、更にマニアックな方向にグレードアップしていた。
ちなみにメンバー達が貰う「ハート」は手のひらサイズで、これはあとで観客席に配ってくれるに違いない!と会場の熱気も一段とヒートアップ。
さらに、ハートを一番多く獲得したメンバーは次の曲でセンタースクリーンの映像を独り占めする権利が与えられ、逆に最下位のメンバーにはコスプレの罰ゲームが待っているという。
それに追い打ちをかけるように、最下位メンバーの黒歴史を是非とも世の中に知らしめてほしいという異例のお達しが出て、何と撮影許可まで下りたのである!
結局初日はJinが一位でYeinが最下位、二日目はYeinが一位でJiaeが最下位という順位でゲームは終了し、次のステージの準備へ。
暗転したステージから、コスプレ姿を見た他のメンバー達の爆笑が聞こえてくる。
「미묘미묘해」のイントロとともに照明が点灯したステージに登場したのは、農家のおばさんの恰好をしたYein/Jiae(笑)!
サビの「♪바보 같죠(バカみたいでしょ)」というパートのときの自虐的な表情が今でも忘れられない。
お達しに従い、Jiaeの黒歴史映像をアップロードしておこう。
勢いを保ったまま次の曲「1cm」はセンターステージへと移動!
件のハートも、この曲の最中に観客にプレゼントされた。
センターステージだけではなくそこから両サイドに長く伸びる花道や両端のサブステージまでフル活用し、さらにMijooに至っては客席まで降りて行くというワイルドなパフォーマンスまで繰り広げられ、奨忠体育館は最高潮の盛り上がりを見せた。
そしてラストは、ちょうど曲が終わるタイミングで全員がセンターステージに戻り、そのままセリが下がって退場という完璧な演出で第二部は幕を閉じた。
曲数こそわずか3曲であったがパフォーマンスは終始フルスロットルと言った感じで、歴代のLOVELYZの公演の中でも屈指のハイテンションなステージであった。
公演もいよいよ後半、EP.5に続く。