4月23日にミニアルバム「治癒」を発表してカムバック、さらに6月に入ってからは同アルバムの日本プロモーションに香港でのファンミーティングと海外活動までこなしてきた今春のLOVELYZ

次はいよいよ夏の単独公演!と誰もが発表を待ち焦がれていたに違いない。

そんな6月22日午前0時、公式Twitterが衝撃のニュースを告げた。

 

何と、7月1日にLOVELYZが新曲をリリースすると言うのだ。

「Digital Single Album」と記載されていることから、CDではなく音源のみのリリースと言うことになる。

LOVELYZとしては初の試みであるが、それよりも驚かされたのが活動スケジュールである。

何と音源/MVリリースよりも先に6月28日放送のM COUNTDOWN出演から活動を開始すると言うではないか。

「(曲を覚えるどころか聴いてもいない状態で)掛け声どうやって合わせればいいんだ!?」という呑気かつ切迫した心配が脳裏をよぎった。

実際に現場で難儀することになるわけだが、その話は後ほど。

 

また、7月1日に音源をリリースしたあとに活動を本格化する可能性も考えたが、同じ事務所のボーイズグループGOLDEN CHILDが7月4日にカムバックすることが既にアナウンスされていて、両グループが並行して活動するとは考えられなかった。

よって、今回の活動は極めて短い期間に限定されることが予想されたし、実際に7月1日の人気歌謡への出演をもって活動は四日間で終了となった。

 

このゲリラ的とも言えるカムバックの狙いは何であったのか?

今になって振り返ってみれば、夏の単独公演に向けたサプライズとして準備されたのかも知れない。

活動を終えた直後の7月3日にファンミーティング「Lovely Day 2」の開催が発表されたことからも、それが伺える。

しかしサプライズの度が過ぎたのか、ファンダムは混乱のるつぼと化した。

 

混乱の最たる原因が、前日の6月21日夕方の動きである。

この日の19時30分、LOVELYZファンカフェの掲示板に「こんにちは。woollim entertainmentです。」という題名の記事が掲載された。

過去の事例からして、この要領を得ない定形文を題名に冠した記事は良い報せであったためしがない。

果たして今回も、メンバーのJinが健康上の理由から活動を休むという内容であった。

 

健康上の問題が発生したのであればその回復を最優先して活動を休むということは当然であり、納得のいく話である。

しかし問題なのは、この記事の中で今回のカムバックについても中途半端に触れていることである。

もしカムバックのことが先に発表されていたとしたら、今回のような混乱や誤解を招くような事態にはならなかっただろう。

さらに、同じ時間帯に放送されたM COUNTDOWNの中でLOVELYZの次週カムバックが電撃発表されたが、その映像の中にJinの姿が無かったことが混沌に一層の拍車をかけた。

もはやサプライズを通り越して、この混乱で一体誰が得をするんだ?というレベルである。

 

そんな心配をよそに、活動開始に向けて新曲「여름 한 조각(夏のひとかけら)」のTeaser映像が公開された。

 

 

これらのTeaserを観た結果、掛け声がどうなるのかはもちろん想像も付かなかったが、Mijooが髪を切る前の映像と切った後の映像が両方登場していることは確認できた(エクステンションを付けている可能性もあるので早合点はできないが)。

Jinが活動に参加できなくなったことを受けて急遽追加で撮影を行った可能性もあるし、あるいは曲のテーマに合わせて青空の下での画も撮りたかったのかも知れない(髪を切る前のMijooが登場するカットはいずれも曇天である)。

 

謎だらけのまま迎えた6月28日、Digital Media City。

 

続く。