皆さんは、会社を売ったり買ったりする時に、どうやって買収価額を決めるのかご存知ですか?
純資産価額ベースなのかなぁと考えている方もいらっしゃるかと思いますが、必ずしもそうではありません。
会社を売ったり買ったりする時に、当然、売る側も買う側もいくらで売買するか評価しなければいけません。買収価額は最終的には交渉によって決まりますので、必ずしも算出した金額で売買できるとは限りませんが、売る方はできるだけ高く、買う方はできるだけ安くと通常考えますので、交渉のためには買収価額の算定は必要になってきます。
評価方法は、一般的に以下の3つに分けられます。
①インカム・アプローチ
②マーケット・アプローチ
③ネットアセット・アプローチ
①の『インカム・アプローチ』は、評価を行う会社から将来期待されるキャッシュ・フローに基づいて評価を行う方法です。
②の『マーケット・アプローチ』は、似たような事業を行なっている上場会社や過去の似たような取引事例をもとに、似たような会社(もしくは事業)または取引事例の価額と、利益などの経営指標とを比較することによって評価を行う方法です。
③の『ネットアセット・アプローチ』は、会社の貸借対照表の純資産をベースに評価を行う方法です。
このような方法で評価を行うことになります。必ずしも、1つの方法によって算定するというわけではなく、複数の方法で算定し、レンジ(幅)を持って交渉したりすることになります。
カタカナが多いですが、ぼんやりとでもいいのでイメージは湧きましたか?
すっきりするような具体的な話しについては明日以降、書きたいと思います。