皆さんは、『第三者割当増資』ということばは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
『第三者割当増資』とは、会社が特定の相手に増資を行うことです。組織再編上は、会社を支配するのに必要な株式数を引き受けることになります。
『第三者割当増資』のメリットとしては、例えば、以下のようなものがあります。
①手続きが比較的簡単である。
②会社側で、自己資本を厚くでき、資金も入ってくる。
③会社は組織に変更はないため、会社経営の弊害が少ない。
①ですが、株主総会決議や登記などが必要となりますが、比較的簡単です。
②ですが、会社側の財務体質が改善され、資金も手にできます。
③ですが、資本金等や役員は変更になりますが、会社組織自体には変更はありませんので、会社経営にそれほど影響はないでしょう。
一方、『第三者割当増資』のでデメリットとしては、例えば、以下のようなものがあります。
①時価で発行する必要があり、資金が必要である。
②100%子会社にはできない。
③既存株主の持分比率が低下する。
④時価とかけ離れた価額で発行した場合、会社や個人に課税が生じる可能性がある。
①ですが、時価で発行する必要があるため、時価が高くなってい場合、多額の資金が必要となります。
②ですが、既に株主がいらっしゃいますので、いくら引き受けようと、100%子会社にはできません。
③ですが、当然に引き受ける方の持分が生じますので、既存株主の持分比率は低下してしまいます。
④ですが、時価とかけ離れた価額で発行すると、贈与税や受贈益が発生する可能性があります。
『第三者割当増資』のイメージは湧きましたか?