長い梅雨が明けて

7月の東京は久しぶりに梅雨らしい天気が続き、去年に比べると随分涼しかったですね。

そんな7月に街中で見かけた素晴らしい時計を紹介する東京時計スナップショットです。


Link Calibre 5 / TAG HEUER
出典:www.tagheuer.com

20代と思しきサラリーマンさん着用。
7月はいきなりハイセンスな若者を目撃してテンション上がりました。

タグホイヤーきってのスタイリッシュ時計、リンクの3針青文字盤モデルです。

ストライプのカラーシャツにグレーのスラックスという若々しいビジネスカジュアル・スタイルにリンクはよくお似合い。

左手首をクルクルっと回す仕草が印象的でした。自動巻買ったばっかりの頃、自分もやったなーと笑


Seamaster 120M Automatic 36.25 / OMEGA

40代と思しきサラリーマンさん着用。
このモデルは見たことなかったので結構ガン見あいてしまいました笑

1993年頃のモデルのようで、すでに25年を超えるヴィンテージ物です。確かにブレスレットは使い込まれた感があって、長年の相棒って感じでした。その一方でシルバー文字盤は爽やか。

色味が少ないのでスポーツモデルとはいえ、半袖シャツにスーツスラックスのクールビズスタイルにも違和感なくマッチしていました。

また、36.25mmというサイズが非常に素晴らしい大きさでした。やっぱりこれくらいがベストなんですよ。


Date Just 36 (Ref 16014) / ROLEX 



60代と思しきサラリーマンさん着用。
Ref番は年齢からの推測ですが、いずれにせよかなり年代物のデイトジャストでした。

フルーテッドベゼル、ジュビリーブレスに大きく盛り上がったボックス風防が特徴的。三つ折式のクラスプも備えていました。

日本が世界で最も輝いていた時代を背負っていた昭和のサラリーマンを象徴するアイテム。古き良き時代の味わいに満ちていました。

そうした時代から共に過ごしてきたご本人の腕元にある事が何より素晴らしいと思います(新品を買って三十数年愛用されきたのだと信じたい)。


Seamaster Aqua Terra / OMEGA

20-30代と思しきサラリーマンさん着用。

2002年に登場したアクアテラ(Ref 2502.34)です。白文字盤にゴールドのインデックスと針が印象的ですが、全体的に爽やかにまとまっており、金だからといっていやらしさはありません。

マスターコーアクシャル以前のモデルですが、COSC認定キャリバーCal 2500搭載で、150m防水と実用性の高い名機です。

厚さも11mmに抑えられていて、シャツの袖口にもすんなり収まるサイズで、ビジネスには非常に適した時計と言えますね。


Constellation Chronometer Automatic Date / OMEGA
出典:amazon.ca

50-60代と思しきサラリーマンさん着用。

年季の入ったコンステレーションに出会いました。36mm程度の小径だったので恐らくRef 368.1201だと思います。

だとするとおおよそ20年物なのですが、使い込まれた感じから、日々愛用されていたのかなと想像します。

コンステレーションは薄型のラグレスケースが特徴的で、1連リンクのブレスレットと合わせて捻りのあるデザイです。

そのオリジナリティのあるスタイルで、36mmとくればかなりMinority’s Choice の心を刺激します。格好良かったです。


Submariner Date / ROLEX
出典:https://m.rolex.com

誰という事なく、とにかくよく見かけます。季節もあるのかも知れませんが、その数はエクスプローラーの比ではありません。一日一本は必ず見かける感じです。

全てが現行モデルかどうかはすれ違ったくらいでは正直分かりませんが、スーツ、クールビズ、ビジネスカジュアル、Tシャツ + チノなど、スタイルも様々です。

私の趣向(#13参照)からすると、これほど大衆化していると全く欲しいと思わないのですが、そんな意見は少数派の様ですね。

確かに格好良いんです。それは間違いない。しかしこれほど至る所に溢れていると、(私の中では)それは最早ありふれた普通になってしまうのです。

正規店には全くない、だけど並行店と街中には溢れかえっているという特殊な時計です。


GMT Master Ⅱ (Ref 16710BLRO) / ROLEX

40代と思しきサラリーマンさん着用。

今月はペプシGMTにも出会えました。3連リンクのブレスレットに細めでカーブのついたラグだったので恐らく16710BLROだと思います。

ブレスレットは少し伸びていましたが、ダイアルはかなり綺麗で、遠目にもその品質の高さが伺えました。

半袖シャツにグレーのスーツスラックスというクールビズスタイルだとかなり目立ちます。コーディネイトの中心となる存在感でしたね。

夏が似合う時計です。


Submariner (Ref 16610LV) / ROLEX 

30代と思しきお兄さん着用。

グリーンサブ普段使いしている人には初めて会いました。鮮やかな緑のベゼルの存在感は半端ではないかったです。黒文字盤だったので、先代の16610LVですね。

単体で見ているとカッコいいグリーンサブですが、いざアクセサリーとして合わせるとなると、かなり難しいですね。どうしても時計が目立ちます。

この緑をどうにかして拾わないと行けません。しかし日々取り入れるのは難しい色です。となると滅多に使えません。いやあ難しい。。


Tambour GMT / LOUIS VUITTON 

50代と思しき男性着用。

街中では初めて見ました。ブラウンのサンレイダイアルが大変綺麗でした。

顎髭を蓄えたスマートなオジ様で、黒のポロにブラックデニム、ベルトや靴はブラウンで統一したとてもお洒落な方でした。ヴィトンの時計を選ぶ人って、やっぱりファッションセンスが違います。

タンブール自体は大きくてスポーティな時計ですが、お洒落アイテムとして完璧にコーディネートの一部になっていました。

いや、それはETAポンだから云々…みたいなヲタの薀蓄などあのロンマンスグレーの前ではただのキモい雑音でしかありません。トータルでカッコいいって何より重要だわと思わされました。


Type XXI / BREGUET 



50代と思しきサラリーマンさん着用。

マッシブなサイズ感、ブラウンダイアルにエッジの立ったベゼルからしてタイプXXIだったのだと思います。

これまたスマートな、出来る男風(真夏に長袖シャツ!)の紳士でした。

個人的にはこのサイズ(42mm)はスーツには大き過ぎるのですが、スポーティでありながら品格を備える様は流石ブレゲ。

ケースやブレスのポリッシュ、美しいダークブラウンのダイアル仕上げが一目見て高級機だと分かります。夏の装いとしてかなり格好良かったです。



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今月は中旬までほとんど日照がなく、気温も低いというここ数年とは全く違った天候だった事もあり、道行く人の腕元を見ても時計を判別する事が困難でした。

それ故に先月と比べて不作であったと言わざるを得ません。

それでも後半になるとロレックスやブレゲなどのレアモデルを複数目にする事が出来たのは眼福でした。