言いたいことがあった。
でも、言えなかった。
その場では、
笑ってやり過ごした。
「まぁいいか」って。
でもそのあと、
なんとなく胃のあたりが詰まる。
みぞおちが張る。
背中までじわっと固まってくる。
そんな経験、ありませんか。
更年期の女性の身体を見ていると、
こういう感覚を持っている人が実は多いです。
・胃がムカムカする
・胸の奥が熱い
・理由はないけど苦しい
触るとわかるんです。
胃の辺りだけがやたらと熱い。
でも本人は言うんです。
「別に怒ってないんですけどね」
本当にそうでしょうか。
怒っていないのではなく、
怒り方を知らないだけかもしれない。
あるいは
ずっと我慢することが当たり前で、
それが普通になっているだけかもしれない。
言いたいことを飲み込むとき、
人は息を止めます。
ほんの一瞬。
でもそれが何度も続くと、
呼吸はどんどん浅くなる。
胸の上のほうでしか、
息ができなくなる。
そして
みぞおちも、背中も、
少しずつ固まっていく。
「腸が煮えくり返る」
「腹が立つ」
昔の人は、
こんな言葉を残しました。
これ、ただの表現じゃないのかもしれません。
本当に、身体の中で
“何かが起きている感覚”を
そのまま言葉にしていたのかもしれない。
怒りを外に出さないと、
どこへ行くのか。
消えるわけではなくて、
体の中で止まる。
そして
熱っぽさや、胃の痛みや、
なんとなくの不調として残ることがある。
だから、
大きなことをしなくていい。
少しでいい。
外に出すこと。
誰かに話す。
紙に書く。
歩く。
体を動かす。
息を吐く。
強く。長く。
そしてゆっくりと、
新鮮な空気を身体中に染み渡らせるように
いっぱいに吸い込む。
それだけでも、
みぞおちの奥がゆるむことがある。
背中にも、
そっと呼吸を通してみてください。
背骨の奥に、
息が触れていくように。
すると
ずっと支えてきた何かが、
少しだけほどけることがある。
言えなかった言葉は、
消えない。
でも
流すことはできる。
ため込まなくていい。
少しずつ外へ。
それだけで、
体はちゃんと変わっていきます。