恋の終わりって呆気ないんだ

君をあんなに好きだった私を

思い出したくない


あれは裏切りだった

それがあのときは神聖に見えた

その全てが波のように引いていく


幻を信じていたのだろうか


今は本当の愛へ向かえばいいのだ

そう思いながら

よくも簡単に忘れられるものだと

どこかで思っている


心変わりに違いない

一番嫌いなことだ

私は人を裏切りながら

一番一途だったのだ



あの人に対しては



君も同じように思うのだろうか

浅ましいことだったって


ぐしゃぐしゃになった思い

いつか嫌な思い出になるのだろうか


いくら転ばされても両手を掲げた

あのときの私はいない


そして

本気で信じた心に

それでもさようならは言えない


何もなかったのと同じに何もない友達の顔をすることは

できない


崇敬と愛

私が失ったもの


帰るべき温かい胸に甘えているうちに


何が正しいか

分からない