水分補給の際、水やお茶ばかり飲んでいると、血液が薄まり、体内の電解質の濃度が下がってしまうため、脱水症状が改善しません。水分補給の際には電解質と糖分の補給が重要です。経口補水液は、ナトリウムなどの電解質や糖分がバランスよく含まれているため、脱水状態に必要な水分と電解質を速やかに補給することができます。

 

災害時は感染症のリスクが高く、食事や水分摂取不足から脱水状態に陥りやすいと言われています。いざというときのために、経口補水液の作り方を覚えておきましょう。

 

【材料】

・水  1リットル

・砂糖 約40g(大さじ4 or ペットボトルのキャップ8杯)

・塩  約4g(小さじ0.5 or ペットボトルのキャップ1/3杯)

 

【作り方】

水に砂糖と塩を加え、よく混ぜます。

 

経口補水液は母乳や育児用ミルクが飲めていれば、飲用できると思われますが、赤ちゃんに飲ませる場合は医師に相談することをおすすめします。

 

 

脱水は、水分補給がうまくできないときだけでなく、過度な発汗、下痢などでも起こりえます。赤ちゃんの衣類や掛け物を調節したり、赤ちゃんの口に入れるものを扱うときは十分に手指を消毒することが大切です。不安な症状があるときは、早めに医師・保健師などに相談しましょう。