〈Newton より〉
脳の状態・・・DMNとTPN
DMN(デフォルトモードネットワーク)
→ボーっとしている時に働く脳のネットワーク
TPN(タスクポジティブネットワーク)
→活動時に働く脳のネットワーク
ADHDの人は、これらの回路の一部に不具合があり、DMNのスイッチのオン・オフが難しいことが明らかになった。
ADHDの人は活動時にもDMNが働き続けるので、いろんなことが浮かんできて関連づけてしまい、脳が疲れやすい。(活動時にも空想モードになってしまう)
→人の話が聞けない、課題の途中で作業がわからなくなる
なので、「なんとかしよう」より、「まぁ、しょうがないなぁ〜」と思う方が解決の糸口が見つかるかも。
ASD・・・遺伝的な要因?
エピジェネティクス・・・塩基配列は同じだが、オン・オフによってその遺伝子が作用するかどうか?
スイッチがオフになってしまっている or 遺伝子が過剰に働く
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〈古典的な本〉 ドゥルーズ+ガタリ「千のプラトー」
自然や現象を、何らかの意味を伴った組織化された体系であると考え、それを特定の視点から写し取ろう(コピー)としたもの
体系→秩序あるもの(...と信じている)
樹木にたとえている(よく校長室などに掲示されている?)
体系づけられているイメージ → 「標準」をつくっている?
世界は、役に立たないことも含めて成り立っている。
しかし、科学は、私たちの有用性の上で成り立っている。だから、生活に必要なことしか解明しないのではないか?
🟡多様体
ドゥルーズ+ガタリ もともと秩序なんてないんだ
多様体としてある自然や現象にアプローチできないと考えていた
多様体・・・写すのではなく、つくりだす → 中心をなくして描く
中心を抜いたときのみ、多様体は姿を現す
中心にしがみついたら、多様体を見落としてしまう
中心にたどり着いたら、中心を抜く
そして、また違ういろんなところに接続する
中心をもたずに、これを繰り返す = リゾーム
幹(中心)を抜いてしまう 地中に伸びる地下茎
拠り所としていた樹木のイマージュを手放す
多様体としての現実が見えてくる
実践のリゾームができそうなら、そこに移住する
🟡発達支援も、枠みたいなのものができてきている。
でも、「枠」のなかで子どもをとらえようとしても、どんどんはずれていく。
体系からはずれたところも、また体系化されていく。
しかし、その枠にも入らない子どもが、またまた出てくる。
🟡臨床の仕事って、秩序だったものはあるのだろうか?
例えば、「こうすれば、こうなる」みたいなものって、本当にあるのか?
行動分析、構造化などの理論はあるが、実際のケースはさまざまな要因が絡まりあっていてもっと複雑。秩序だっていないところもたくさんある。
そもそも秩序なんてないのかも
実践をいちいち理論で振り返る必要はなく、ただ技術を磨くことに専念すべき
しかし、スキルアップだけもダメ
スキルがあっても仕事にならない
関係性・・・関係は大事
関係が変わるとその子は変わる
その子にとって、自分はどんな存在なのか?
いかに関係をつくれるか?
直感を働かせる
その子の歴史(その子の記憶)をよく知る
(今までどんなふうに育ってきたか、好きなこと、キライなことなどなど)
だから、右往左往しながら、やれることをやろうとするしかないのかも
🟡器官なき身体
はっきりしない自分が、はっきりしない対象と関係する
あとから「個」が出てくる
🟡関係の外在性 「動きすぎてはいけない」 千葉雅也
自分も相手も多様体、微粒子
微粒子=固有な本質と存在をもたない・・・ぼんやりとした存在
相手によって、自分の存在のあり方が決まってくる・・・存在を構成する
関係によって「個」ができる