月に1度の佐藤暁先生(岡山大学 学術研究院教授)主催「実践障がい学 日曜ラボ」。
今月は、前回からの続きで「千のプラトー」(ドゥルーズとガタリの共著)についてでした。哲学を専門としている方にも難しい内容を、少しずつ少しずつ佐藤先生が解説してくださいました。
ものすごく難しい内容でも、何度も何度も繰り返し読むとわかってくることがある。それは、読むたびにテキスト(文章)とのかかわり方が変わってくるから。
それは、子どもたちにも言えること。単純に学習を進めるだけでなく、くり返す(反復する)ことで面白さを見出すことができるような学習をさせてあげたい。
🟡いくつもの「地層」
「地層」・・・人には、拠って立つ地層がある。文化、価値観、背景のようなもの、と言ってもいいのかも。
例えば、日本人という地層。職場の文化。大学の文化...という地層。宗教なども、そうだと思う。
🟡その他のキーワード
「領土性」・・・その本が扱う領域
「逃走線」・・・その領域の外へ出ようとする線
「脱領土化」・・・逃走線から領土の外へはみ出していく
「脱地層化」・・・地層からも離れる
🟡アレンジメント
やっているうちに、まとまってくる感じ
アレンジメントとは、速度の異なるいくつもの動き
・すぐに合点がいくこと
・なかなかわからないこと →この二つは速度が異なる
私たちは、答えが合っている「教育」を受けてきた。答えが合っていないものやわからないものは、ある意味「捨てて」きた。できることだけ選んでしまう傾向がある。しかし、スッキリしないこと、もやもやして気持ち悪いことも、ずっと持ち続けることが大事かもしれない。
🟡ことば
初めは、ほんの一部の専門家だけで使われてきたことばかもしれない。しかし、だんだん社会のなかで通念になるのかも。しかし、国が変わると使わない概念なのかも。
🟡できたてほやほやのことば
話したときに「気持ち」が出てくる。その人の感情ができあがる。感情は誰かとの間でつくられる。相手に聞いてもらうことで感情が芽生える。感情は引き出すのではない。まだもやもやして、ことばにならないことでも、捨てずにもっておくのもいいのかも。きっと何か影響をもたらしている。
🟡線
「分節線」
「切片性の線」
「逃走線」
線は展開可能性。どの線が選ばれるか、という場面で重要なのが「存立平面」。存立平面では多くの線、運動の存在が確認できる。
存立平面を通過する=存在が認識される=収束
🟡エクリチュールを量化する
所属する社会に固有のことばの使い方
動きや線・・・それらを測定する統一性が確認される。
「線」、「エクリチュール...」はまだまだ難しすぎて全然わかりません💦今後どんな風に展開するのか...?特別支援教育につながっていくのか...?