この時期、小学1年生のお子さんがいらっしゃる親御さんからよく聞かれる質問があります。


「うちの子、算数の時、ずっと指を使って計算してるんですけど、大丈夫でしょうか


結論から言うと、概ね大丈夫です❣️


稀に限局性学習症(LD:学習障害)があって、計算に特異な特性があるお子さんがいる場合があるので、それについては後半でお伝えしますね。


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スイスの心理学者、ピアジェが唱えた発達段階説によると、子どもは「段階的に発達する」と言われています。


ピアジェは、子どもの発達には個人差があるが、4つの段階を経て発達すると提唱しました。


(1)感覚運動期

(2)前操作期

(3)具体的操作期

(4)形式的操作期



🔶手指を使った計算に関する段階が、3番目の「具体的操作期」とよばれる段階です。


論理的な思考ができるようになり、数の概念、重さや長さが理解できるようになる時期です。



🔶頭のなかで計算できるようになるのが「形式的操作期」です。


具体的操作期の次の段階で、抽象的な思考ができるようになる時期です。



それまでに得た知識や経験をもとに、物事を思考したり行動できるようになるのが、形式的操作期だと言われています。


✳️ですので、数の操作(計算)は、まず具体的なモノで操作する時期を経てから、頭のなかで計算ができるようになる...という順序になります。


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☝️10以上の数になると指が足りなくなりますので、ツールを使いましょう。


私がよく使うのは「百玉そろばん」ですが、マグネットやおはじき、シールなどでもいいと思います。お子さんが好むものを使ってあげると楽しく取り組めます😊  


マグネットやおはじきを使っているうちに、知らず知らずのうちに計算の規則性のようなものを身につけて、気がついたら計算が得意になっていた...というお子さんもいます!


指で数えていることは、がんばって取り組んでいる姿そのものなので、決して否定せず、あたたかく見守ってくださいね😊


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✳️算数障害(限局性学習症)が疑われるケース


しかし、なかには、数の大小、多い少ない、順番が解からないなどのお子さんがおられます。

・計算が極端に遅い

・数字や記号が理解できない

・実際の数と数字が一致しない

・図形の問題が極端に苦手


その場合はお子さんに合う特別な支援が必要になります。


気になる場合は専門の医師に相談したり、学校の先生に合理的配慮を求めていきましょう😊


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