毎月参加している岡山大学の佐藤先生の実践障がい学の勉強会「日曜ラボ」。ここ最近の内容はベルクソン哲学。


今日の日曜ラボ(実践障がい学)のテーマは「持続」


人には、それぞれ持続(時間的要素)がある。


簡単にいうと、どの子にもいろいろな「なりたち」があり、その子を支えているたくさんの記憶(過去の経験)がある、ということ。


今の子どもを支えているもの、それこそが「持続」。


子どもを見るとき、支援者は「現在」を見がち。現在とはすなわち「評価」


検査結果などから、子どもの「できる・できない」を判断(評価)することは、本当にその子を見ることになっていないのだ、というお話だった。


子どものことを、安易に「わかった」と思うのは、とても危険。その子を支えているたくさんの記憶(なりたち)をわかろうとしてかかわっている支援者はとても少ない。


それをわかろうとするには、それなりの覚悟が必要。踏み込んでいかなくてはならないこともある。それはとても難しいこと。


多くの支援者は、自分の技術をこえた領域を排除して、子どもを見ている。「一生懸命やってます」と言っても、子どもの望んでいることは、そこにないかもしれない。一生懸命なだけではダメだということ。


ひとりひとりの「差異」。そうでしかないもの。そうでしかない力。


そうでないところに行っても、子どもは着地しない。着地することで「持続」できる。


今日もとても考えさせられる深いお話でした。