ずっと参加していた放課後ボランティアが去年から体制が変わった。
市全体で各小学校ごとのボランティアが統一され、業者さんに対応されることになり。
うちの小学校では週1回だったのが毎日になって、元々の週1の曜日に「地域の日」としてけやきクラブが続くことになった。
今までは学童の子も入れていたのが、どちらか選択になったようで、放課後教室の人数がかなり減った。
去年、オペレッタサークルに5人参加で、少人数でのミュージカルの題材にけっこう悩み。
学芸会向けの作品を、人数に合わせてセリフや設定を書き直し、歌をアレンジしたり追加したりして手直しした。
みんながんばってくれて、とてもいい舞台になり、参加した子どもたちも保護者さんたちもとても喜んでくれた。
新年度にあたって、募集要項に5人以上参加で活動、ということにした。
やる気がある子どもたちにはサークルをしてあげたいけど、ミュージカル、なんだよね。
3,4人の舞台って、けっこう難しい。
童謡も使って作ったオリジナル作品も2つあるけど10人くらい向けだったから、できれば6人以上ほしくて。
少人数用にアレンジした去年の作品を、また今年もやるのは、子どもたちにとってもつまらないだろうし。
考えた結果が、人数制限だった。
けやきクラブの開始が6月で、6月末に募集〆切。
台本製作がそれからとすると練習できるのが9月からになる。
週1で2月末に発表会となると、実際18回くらいの稽古で本番になる。
大変だけどみんなにできるだけ毎回参加でがんばってもらうしかない。
それで、まずは、題材のセリフを抜粋したセリフ稽古とテーマ曲を体験としてやってみた。
去年からの参加者の3人(3年生2人2年生1人)は、とても前向きで意欲的で。
この子たちにはやらせてあげたいけど、3人じゃさすがに難しい。
1年生も体験に来たけど、なかなかサークル登録はなく。
確かに自由遊びの方が楽しいから、まあそんなものだよね。
6月末に1年生が2人入り、とりあえず5人。
7月になり、3年生が1人1年生が2人入り、これで8人。
…と思ったら、先に入った1年生が怖いことを言う。
「どうしても発表会出ないとダメ?」
……え???
練習はしたいけど発表会は嫌だという。
正直、頭を抱えた。
今は体験的な練習で、歌をみんなで歌ったり、短い場面のセリフをいろんな組み合わせで読んでるからいいけど。
台本ができて役が決まったら、セリフも固定だし。
歌に全部ダンスがつくから、振り付けも立ち位置も固定で、本番に出ない子がいると困る。
とりあえず練習してみて、もう少し練習してみて、発表会に出たくなるかもしれないし…。
そんな考え方ももちろんあるとは思う。
だけど、参加の子どもに合わせて、台本をアレンジして、作品を作ってるわけで。
練習してやっぱり出たくない、と言われたら、それからセリフを他の子に振り分けたり。
ダンスの振付や立ち位置を変更するのは、他の子どもたちに負担がかかる。
30人くらいいる中の1人と、8人の中の1人は、どうしても違ってくる。
迷って、お家で話し合ってほしい、と伝えてもらったのだけど、どうもハッキリしなくて。
毎回練習できないからやっぱり出ない、なんて子は過去にもいたけど、本番だけ嫌だというのは初めてで。
どうしたものかな…。
今回の題材は、私のオリジナル。
妖精の森に住んでる、花の妖精と風の妖精が、歌とダンスの発表会をする、というお話。
最初にみんなでテーマ曲の歌とダンス、花チームの歌とダンス、風チームの歌とダンス、最後にみんなで歌とダンス。
これで15分~20分くらいの舞台。
チームごとの歌は本番では自分のチームの歌しか歌わないけど、まだチームも未定だし、とりあえず全員で練習。
6月に最初に教えたテーマ曲、テーマパークのパレードなんかをちょっと意識して作った楽しい歌で。
私は当然楽譜から入るんだけど、子どもたちはたぶん楽譜を見ながらの耳コピで。
だけど、ほんとにすぐ覚えてくれるんだよね。
3週目くらいには、もう、すっかり覚えて、元気に歌ってくれて。
途中から参加の1年生も、ほんとに楽しそうに歌ってくれて。
チームごとの歌も、1フレーズずつ歌って繰り返して歌わせて。
その繰り返しだけで、何となく、覚えてる感じなんだよね。
ほんと、子どもってすごい。
自分が作った歌を、あんなにサラッと歌ってくれるのは、指導者冥利につきる。
昨日、1学期最後のけやきクラブの日の午前中、3年生のRちゃんママからLINEが入った。
発表会の連絡や欠席連絡のため、参加してるママたちにはLINEを登録してもらっている。
「今日用事があるので最後まで稽古できないかもしれなくてすみません」という内容で。
年度末に向けて稽古が立て込んでくると、長めの稽古になるけど、まだまだ大丈夫。
「今日はこのくらいに終わると思うので大丈夫ですよ」と書き。
先日、Rちゃんたち2,3年生と新しい3年生を加えた4人が、稽古終わりに話してて。
ずっとオペレッタやりたい、中学生になってもやりたい、なんて可愛いことを言ってたんだよね。
まあ、2、3年生の言うことだから、本気にはしないけど、それでも嬉しくて。
「こないだ、ずっとやりたいと言ってくれて、とても嬉しかったです」と添えて送った。
Rちゃんママの返事をみて、本当に驚いた。
今回、5人集まらないとオペレッタができない、ということだったので。
Rちゃんたち3人で、ポスター作って募集したりしてくれてたそうだ。
そんなこと、聞いてないぞ。
放課後教室のサークルに、普通なら、やりたい!って参加するだけなのに。
まさか、存続をかけて、募集までしてくれてるなんて、ちっとも知らなかった。
ママのLINEで、あらためて、覚悟しなきゃと思った。
もしかしたら新しい3年生も、増えた1年生も、ポスター見てくれてるのかもしれない。
人数集まらなくて困るなあ、なんて自宅で考えてる私より、すごい行動力じゃないか。
Rちゃんママにお礼のLINEを返して、けやきクラブに行った。
また新たに1年生が2人、体験ということで参加した。
最初に体験した後、自由遊びとかしてて、みんなが歌ったりセリフを言ってるのを見てて、やりたくなったみたい。
これで9人、かな。(1人の未定が決まれば10人)
Rちゃんに「ポスター作ってくれたの?」と訊くと、笑顔で「はい!」と答えた。
去年の経験者3人が、どんなに楽しみにしてくれてることか、改めて知った。
新しく参加した1年生も、歌の覚えが速い。
ちょっと声が小さい子もいるけど、これからどんどん出るようになる。
さあ、これからは私の出番だ。
参加の子どもたちに合わせて、セリフや振付を考えた台本を作るぞ。
9月に喜んでくれるのを、楽しみにしてる。