どうもこんにちは、mimoriです。
本日のネタバレ記事はコレ
毎週土曜日連載で、2022年7月17日現在ピッコマ・韓国版共に46話まで配信されています。
韓国・日本版は46話をもちまして第1シーズンが終了し、休載に入りました。
前回は、アイシャのデビュタントを開く話を聞きました。
今日はその続きです。
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「私のデビュータントですか?」
「もうそろそろ時がきたんじゃないか。普通14歳の頃にデビュータント開くのが普通だから」
デビュータントを開くことになれば、社交界に自由に通うことができるのはもちろん、もう半分成人になったことを認められることができた。
社交界の令嬢たちにとても重要な儀式だったのだ。
「とても嬉しいです!
今回の夏至の宴会でデビュータントをすることになったら最高だと思います!」
私の話に3人は安心したようだった。
「よかった、もしかしたら負担になるのではないかと心配した」
「教えてくださってありがとうございます。サプライズプレゼントでしたね」
「私が素敵なことが起こると言ったでしょう?」
兄が言った。うっかり忘れてたかのように父が言葉を継いだ。
「あ、そうだ。そしてそのデビュータントで次期大神官という神官が祝福をしてくれることになったんだ!」
「・・・え?」
光の神殿を国交としているわが帝国では、重要な地位に立つ人を光の神官が祝福をする儀式があった。
身分が高ければ高いほど、それほど神官の職位も高くなる。
皇女の国なら、当然大神官に祝福を受けるのが正しいだろう。
「もともと大臣が祝福をくだすことにしたが、彼は丁重に断っていた。すでに一線を外れた自分より、今始まったばかりの新しい神官が祝福をくだすのがより意味があり、姿も見やすいのではないかということだ」
「彼はすでに大神官に匹敵する神聖力を持っているというから、決して祝福の意味が色あせないという」
そりゃそうだ・・・
それに私はその神官の正体が「ルミナス」様だということも知っているので、私はたじろいでしまった。
その言葉は、ルミナス様が直接私のデビュータントの日に祝福を与えるという意味になった。
・・・・やりすぎじゃないかな!
この世に精霊王から直接祝福を受けた人は誰もいないだろう。
しかし・・・胸がドキドキ・・心臓が心地よく響いていた。
精霊使いである私に、精霊王が直接くだす祝福ほど光栄なことはなかった。
「本当に楽しみです」
自然に笑みが溢れた。
しかし、兄だけは怪訝な顔をしていた。
「やっぱりデビュータントは静かにやったほうがいいんじゃないですかね?」
兄の言うことに私はびっくりしてしまった。
ところが、兄が真剣に言った。
「そりゃ、この帝国の貴族たちがお前を見てみんな惚れてしまったら困るじゃないか」
この言葉を聞いて、父と母が頷いていた。
「本当にそうかもしれないね。思うだけでも心配になるね!」
「そうですね、イシスの言葉にも一理ある」
「私たちはただ、アイシャがだんだん大きくなっていくのが寂しいからだよ」
「アイシャ、いつこんなに大きくなったんだろう」
私はにっこり笑いながら、
「いくら大きくなっても、私はお母様、お父様、お兄様の永遠のアイシャなんです」
「デビュータントなんて!」
「アイシャも同意したから、準備することが多いだろうね」
「ドレスや宴会の準備も欠かせないだろう」
「私がお手伝いいたします。アイシャについてなら私が一番よく知っていると自負することができます」
「あら、母の直感を無視するな」
ところが、その安らぎも束の間、すぐ家族はギクシャクしてしまった。
それぞれ自分が一番自分をたくさん知っているということだった。
そのあっけない争いに私は困り果ててしまった。その時、私の方に乗っていたルーが私にささやいた。
「ご主人様、私もご主人様をよく知っているんですよ」
私は笑ってしまった。私を大切にしてくれる大切な存在たちのために、心があまりにも暖かくなっていた。
「もちろん、知ってるよ」
私がその様にささやくと、ルーがへらへら笑って見せた。
私は少し目を閉じた。しかし、宴会まではもう数週間しか残っていない。
そして・・・
精霊王様に直接受ける祝福だなんて、考えただけでも胸が踊るのを感じたことができた。
しかし、家族はまだ争っていた。
それぞれ一番自分をよく知っているので、総責任者は自分にならなければならないということだ。
「私の意見も聞いてください!当事者なんですよ!」
「そうだね、もちろんだよ」
「それでね、アイシャはどう思う?」
食べ物が冷めていくことも知らず、私たちはしばらく会話をした。
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その日から始まったデビュータントの準備は予想通り、とても忙しかった。
宴会は夏至に決まっていて、その中でデビュータントを行うので、コンセプトは別に決める必要がなかった。
しかし、ドレスから宝石、アクセサリーその他の準備もしなければならず、特別に礼法を整えるなどすることが多かった。
デビュータントまで残りの時間がギリギリだった、
人々もとても忙しかったし、それは私も例外ではなかった。
今日も私は朝から起きて、一日中ドレスを当ててみていた。
「皇女様、このドレスはどうですか?」
ユモが自信を持って取り出したドレスは白地に薄緑レースが所々ついた夏用のパーティードレスだった。
「それよりこれもよく似合うと思います」
そんな乳母に反論する様に、侍女長が出したドレスは華麗なピンクのドレスだった。
「デビュータントといえば、やはり少女たちの夢であるピンクのドレスですね」
「まぁ、でも侍女長、この薄緑色のドレスを見てください。見ただけでアイシャ皇女殿下の可愛らしさが倍になるようではないですか?」
二人の口論は終わりが見えなかった。
私はため息をつき、さっきからずっとこのように二人はドレスの問題で争っていた。
その中間に挟まれた皇室主席デザイナーは、どうすればいいのかわからず、落ち着かないようだった。
しかもその2つのうち1つを決めたからと言って、完全に終わるわけでもなかった。
「はぁ・・・」
私は首を横に振ってしまた。世の中にドレスがこんなに多いとは。
実に驚くべきことだ。
「皇女殿下!」
「うん?」
「皇女殿下の意見はどうですか?」
「これ?それともあれ?」
「私の意見?私の意見は・・・」
しばらく黙ってじっくり考えてみた。
薄緑のドレスか、ピンクのドレスか・・。どちらも美しいので、簡単に選べないのは理解できる。しかしあえて私の意見を聞くなら・・・
「ちょっと休んだらダメかな?」
本当にヘトヘトだった。さっきから何時間もドレスばかり見ていたから疲れて死にそうだ。私がグズグズしてのを見た二人は、ようやく自分たちが行き過ぎたことに気づいたようだった。
「それでは少し休みましょうか」
「それでも、やはりこの薄緑のおドレスがもっとも美しい様です!」
侍女長と乳母の目がお互いを睨みつけていた。
好みが明確に分かれるため、私に関することなら、たびたびこの様に争った。
彼女らをぼんやり眺めながら、ソファーに座った。
侍女は用心深く私にお茶を運んできた。
彼女は銀の盆を持ってきた。私は疲れていたので、それを見ながら呟いた。
「これは何?」
争っていた侍女長はこの声が聞こえたようだ。
「あ、それは・・手紙です」
「手紙とは誰からの?」
「ローズブライム侯爵令嬢とクロエデモント公爵令嬢の手紙です」
「え?!」
銀盆の上には二つの手紙が置かれていた。
ペーパーナイフを受け取り、素早く手紙を開封した。
まずはローズの手紙からだ。
濃いピンクの手紙には、ローズらしい丸い字体で挨拶言葉が書かれてから本論につながった。
『アイシャ!あなたがデビュータントを開くという知らせを聞いてびっくりした。
おめでとう!でも、そんな知らせは当然先に知らせてくれなくちゃ!
新聞で見てどれだけ驚いたか』
しまった、私のミスだ。
そういえば、準備が忙しくて友達に手紙を送るのを忘れていた。
友達がいなかった時代が長すぎて、ごめん、ローズ!
『今回、クロエの家に泊まりながら、デビュータントにも参加することにした。
友達として当然のことだ!
とにかくまた会う時まで体に気をつけてね!』
私はにっこりと笑ってしまった。
ローズが私のデビュータントに来るなんて。
今度はクロエの手紙お手にした。上品な銀色にすずらんが描かれている。
落ち着いた感じの手紙だった。やはりクロエらしい滑らかで優雅な筆体が目に入ってきた。
『エルミルのたった一つの星、愛する私のアイシャへ
アイシャ、元気?私は舞踏会が終わった後、ブライム侯爵の邸宅に数日滞在してようやく都に上がってきた。
新聞で見て、あなたがデビュータントを開くということがわかった。
本当におめでとう。
震えることは知っているが、アイシャならうまくやり遂げられると信じている』
私より1歳年上のクロエは、すでに昨年デビュータントを経験してる。
そのためか、彼女は大人っぽくアドバイスをしてくれた。
『今度、ローズと一緒に君のデビュータントに参加しようと思う。
特別なことがなければその時会えるだろう
また会う時まで、君が無事に過ごせることを祈ってるよ。』
私は不t理の手紙を読んでテーブルに大切に置いた。
「とても嬉しい、そうだよね、ルー?」
私の気持ちに感応したのかルーも嬉しくて空中をぐるぐる回っていた。
私は明るく笑った。クロエとローズがこれば、レビューたんとがもっと素敵になるだろう。
つづく・・・
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デビュータントが決まり、アイシャも忙しくなってきました。
友達のローズとクロエからの手紙嬉しいですよね!
当面は週1,2回の不定期更新になります。
またよろしくお願いします。
それではまた!