どうもこんにちは、mimoriです。
本日のネタバレ記事はコレ
毎週土曜日連載で、2022年7月7日現在ピッコマ・韓国版共に46話まで配信されています。
韓国・日本版は46話をもちまして第1シーズンが終了し、休載に入りました。
前回は、ルミナスとの密会?中に、兄がやってきました。
今日はその続きです。
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皇居の庭には蓮の花が咲き乱れていた。
兄は夏の風を吹くように目を細めた。庭をどれくらいあるいたか、兄が足を止めた。
「一つ教えることがあるんだ」
「え?」
「今回の宴会で驚くべきことがあるはずだよ」
「それはなんですか?」
「それはまだ秘密だ」
「ずるいです、教えてもらえませんか?」
私がせがむように見つめると、兄は葛藤しているようだった。
「おっしゃってください。気になります」
しかし、兄は首を振った。
「いくらそう見てもダメなものはダメだ!楽しみにしていてね!」
兄はにこやかに笑った。
「きっと君が喜ぶだろう」
もちろんそうだろう。家族が私に悪いこと、嫌なことをするはずがないから。
私は兄の真似をして笑った。
そうして二人は楽しい散歩を終えて宮内に戻った。
少し問題があったとすれば、その後の日々だった。
その日以来、たびたびルミナス様が私を尋ねることがあったのだ。
当然、彼を人のいるところで会うことはできないので、その度に私は一人でいたいという名目で人を外に出してしまった。
だからかな?変な噂が出始めたのは。
その噂を直接聞くようになったのは、私が父と母に呼ばれた時だった。
しかし、宴会まであまり日が残っていないので、私はかなり忙しい日々を送っていた。久しぶりに家族が一緒に昼食をしようという提案をしてきたのだ。
「どうしたんだろう?久しぶりに食事でも一緒にしようとしてるのかな?」
私の話に侍女たちはただ肩をすくめるだけだった。
久しぶりに彼らと会うことができて嬉しい気持ちもあり、少し戸惑った。
両親と兄はもう先に到着したあとだった。
「私が遅れましたね。みんないいお昼ですね」
私が裾をそっと持ち上げて挨拶をすると、3人が目に見えてほっとした顔をした。
なんだろう・・・?
「来ないと思った」
「それでもきてくれてありがとう!」
「ありがとう、アイシャ!」
「はい?」
私は席に座りながら言った。
「当然来ます。久しぶりに家族揃って食べる昼食です」
すると、彼らはなぜかわからないが非常に感動したようだった。
なんか変な気がした。
私がスプーンを持とうとした時、母に声をかけた。
「アイシャ!」
「はい、お母さん」
「うーん、それがね」
母は父と視線を交換すると、わざと明るい声で私に聞いた。
「最近何かあったの?」
「え?なにも」
私は肩をすくめて冷たいスープを一口食べた。
ジャガイモスープの風味がとてもよく、私はにっこり笑いながら話した。
「とてもおいしいです!」
ところが、雰囲気があまりにも変だった。
「・・・ところで、皆さんは食べないんですか?」
その時、お母さんが急に私の手を握ってきた。
「知ってる、アイシャ!」
「・・・え?」
「私もそういう時があった」
「・・・どんな時ですか?」
「アイシャももうそんな歳になったんだね」
「あれ、私はどういうことかよくわからない・・」
「このお母さんは全部理解している」
「私も同じだよ」
「そうだ、私も同じだ、アイシャ!」
私は戸惑うばかりだった。
3人の顔にはみんなおぼろげな表情が浮かんでいた。
「アイシャがこんなに育ってしまうなんて・・・」
「みんな一体どうしたんですか?」
私はくる前に彼らが先に食べていなかったのかを確認した。
何か変なものでも食べたからではと疑ったからだ。
私は母の手からそっと手を離し、水を一口飲んだ。
何かあったんですか?と尋ねるつもりだった。
それはもちろん、私がこの皇居で流れている噂を知らなかったからできる考えだった。母が私を心配そうな顔で眺めた。
「それがね・・・」
「はい、おっしゃってください」
私はどんな言葉が出ても驚かない自信があった。
もしルミナス様に会ったのがばれてなかったらね!
それがバレたはずがなかった。自然体の精霊を見られるのは私しかいないから。
しかし、続く言葉に、私は驚かないという自分を放り投げてしまった。
母はゆっくりと、宣告するように言った。
「そうだね、お前が最近思春期のようだから」
「・・・・」
私は飲んでいた水を吹き出すところだった。
それほど母親の言葉が荒唐無稽だったから。
「アイシャ、私はあなたの気持ちを理解している。思春期は人なら誰にでも来る自然な現象にすぎない」
「そうだね、君の歳になると来ない方がおかしいんだ。そうだとも」
「愛する私の娘。これからどんなことでも、難しいことや分からないことがあったら相談してくれ!」
私はあまりにも呆れてしまった。
「いや、いや・・ちょっと待ってください。
みんなどうして私が思春期だと断定するんですか?」
家族がみんな首を傾げた。
みんな何か思い当たる顔だった。そうしてお互いに視線を交わしながら言った。
「それが・・・」
「ずっと一人でいたいって・・」
「そわそわして、あれこれ考えさせられるし」
「思春期ってそういうことじゃないの?」
「・・・・あ!」
それを聞くと自然に頭の中に浮かんだものがあった。
私の最近の生活についてだ。
振り返ると、ルミナス様に会うと一人でいる時間が多くなった。
もちろん、それだけあれこれ考えが増えたのはおまけだ。
私が沈黙していると、家族は私の期限を損ねたように見えたみたいだ。
「あの、アイシャ。もしかして思春期の話をして怒ったの?
申し訳ないな・・私たちは繊細ではなかった」
兄は心配そうに見つめながら言った。
「・・・・いや・・・・」
「アイシャ、先に言ったけど、思春期は当然の過程なんだよ」
「そうだ、私もそういう時があった」
これ以上、家族が泣くなと慰めようとする勢いだった。
その状況が来る前に、私はため息をついた。
「私は思春期ではありませんよ」
すると、家族はみんな口をつぐんだ。
「いや、本当だよ!本当に違いますよ」
いくら私が違うと言っても、信じてくれなさそうな雰囲気だ。
「本当ですよ」
「うん、そうだ」
家族たちの答えは納得してるようには見えなかった。
私は沈黙した。私を思春期だと信じる家族のために、運命にもなかった思春期が来るところだ。
ところがその時、突然母がぷっ!と笑ってしまった。
母はすまないような顔をしていた。しかし、笑いは依然として止まらないままだった。
「ふふふ・・・」
母を除く皆が怪訝な表情になってしまった。
「いや、この状況が面白いと思って。そうじゃないですか、陛下?
押さないと思ったらアイシャももう14歳で、もう半分は成人になって。思春期も来るし」
「思春期ではないんですから」
母は何がそんなに面白いのか、しばらく笑っていた。
「うん、そうだ」
母の言うことにむすっとするのは、私が思春期だからかもしれない。
そう思っているのに、兄の言葉に目を丸くしてしまった。
兄はにこやかに笑っていた。
「そういう意味で、アイシャ!」
「え?」
「私が近いうち素敵なことがあると言ったでしょう?」
「あら、イシスもう言ったの?」
「いいえ、お母さん。正確には言いませんでした」
「一体どう言うことですか?」
私が聞くと三人は秘密を交換するようにお互いの顔を見た。
「教えてください!」
私の話に父がにやりと笑った。
いたずらをするような楽しい笑だった。
そしてすぐに父が宣言した。
「今回の夏至の宴会の時に、君のデビュタントを開くことにしたんだ」
「・・・はい?」
「デビュタント」
母と兄がうなずいていた。
「私のデビュタントですか?」
「そろそろ、いい頃じゃないか。普通14歳の頃にデビュタントを開くのが通例だから」
「それはそうですが・・」
デビュタントって・・・
デビュタントへの期待、そして混乱した感情が混じった。
私もついにデビュタントを開くんだ!
遠く感じられていたその単語が急に心響く感じだった。
デビュタントを開くことになれば、社交界に自由に通うことができるのはもちろん、もう半分成人になったことを認められるのだ。
社交界の令嬢たちにはとても重要な儀式だったのだ。
つづく・・・
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彼らの会話には主語がないですね〜
ついにアイシャも14歳、デビュタントを開くようになるまでに大きくなりました。
当面は週1,2回の不定期更新になります。
またよろしくお願いします。
それではまた!
6月20日発売予定