どうもこんにちは、mimoriです。
本日のネタバレ記事はコレ
毎週日曜日連載で、2022年1月31日現在ピッコマでは81話まで、韓国版は85話まで配信されています。
韓国版は85話をもちまして第二シーズンが終了し、休載に入りました。
ピッコマも再開前に追いつくと思いますので、85話で休載に入りそうです。
前回はカリストに本当の自分のことを話しているところまで書きました。本日はその続きとなります。
※主要な物語部分以外と戦闘シーン部分はかなり省いていきます。
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「愛してるよ、ペネロペ・エカルト」
私は息を止めた。
皇太子はそんな私を見下ろしながら黙々と言い放った。
「ペネロペ・エカルトであろうが、なかろうが、そんなことはどうでもいいんだ」
吐き気がするほど胸が狂ったように揺れた。
「なぜ、なぜ・・・」
私は声を絞り出した。
「今更・・・なぜ、今さらそんなことをおっしゃるんですか?」
彼の言葉が理解できなかった。反射的に揺れる視線を上げて彼の頭上を見た。
相変わらず強烈に自分の光を放っている真っ赤な好感度ゲージバー。
私は今だに彼が私に言った言葉をはっきりと覚えていた。
境遇のパートナーの声、彼の頭の上に刻まれた「76%」には失望しながらも安心した。
「子供のような純真な話だそうですね。間抜けな感情遊びだけなので・・・」
「最後あ決まった錯覚だと言ったじゃないですか。それで、私は錯覚したくなくて断ったが・・・。ところが、なぜ今になって・・」
私は甲高い悲鳴をあげるように小さな声で呟いた。
同じ時を思い出すのか、言葉を濁す私を見て、カリストが顔をしかめた。
「・・・ごめんね、その時、言ってあげられなくて。
怖かったんだ」
「何がですか?」
「立派な皇帝陛下も私の母を愛しているとおっしゃったから。
母はその言葉に騙されて、継承権からかなり離れた卑劣な皇子に家門でも権力でもすべて捧げられた。そしてあらゆる波風を経て皇帝にしたのだから。
成婚してすぐに側室を連れてこられるとは、どうしてわからなかったのだろうか」
私はゲームにも出なかった彼の背景に息を飲んだ。
カリストはにが苦々しく笑った。
「私は他人を信じず、一時的な感情を警戒しろと洗脳されたように育ってきたそれで・・・。だからそんな浅はかな言葉より、確かな契約関係が一番いいと判断したんだ。私がこれまで感じてきた感情を口に出したら・・・そうしたら、あなたと終わりができると思ったから」
感情を告白すれば、私との縁で終わりができそうで恐ろしいという彼の言葉がとても痛かった。
「これまで何を感じましたか?」
「少し恥ずかしい話ばかりだが、聞きたいのか?
君を思い浮かべればしきりに笑いが溢れる。会議中にも笑いが出て、セドリック・ポッターがなんども狂ったように見たものだ。
序盤はお互いに記憶もしたくない間柄だと思ったが・・」
ゾッとした初出会いが思い出され、顔をしかめる私を見ながら、カリストが面白そうにニヤニヤした。
「あなたが色々言い訳をして私の招待を断るたびに、だんだん焦ってきたよ。
戦場でもそんなことなかったのに。
もう一度会いたくて、言葉を交わしたくなって、若造みたいにやきもきさせて」
彼はそっと私のほおをつねりながらニヤニヤと話した。
「本当に・・驚くべきことですね」
私は聞き慣れない気持ちで短く感想を述べた。彼が序盤からそうだとは全く思わず、ただ面食らっただけだった。
狩猟大会まで確か2%だったじゃん!
それで彼の手で死にたくなくて、避けるために死力を尽くしたが・・。
皇太子の口から聞くその当時の彼は、もう私を殺すつもりなど全くなかったようだ。
「あなたが毒を飲んで死ぬ寸前になった時は、できれば横になっているあなたの代わりい、数十、数百回毒を飲みたかった。
あなたが嫌がるのを知っていながら、あなたの寝室に入る時はいつも剣を握っていた」
公爵が果たして承諾したのか、くだらない考えが浮かんだ時、カリストがさりげない声で答えた。
「もし、君の息が止まったら、すぐについて死ねるように」
「それは何の・・・」
聞き間違えたのかなと思って、また彼を見た。
「ただ、そうしたかったから」
呑気な返事に私は思わず顔を歪めた。
もし、私が毒を飲んで脱出に成功したら、カリストは自ら首を切っただろうか。
「・・・君がいない地獄で到底生きていく自信がなかった
怒らないで。もう、過ぎ去った過去だから」
「遅すぎて、もう殿下と何かを始める意欲もなければ、それではどうされるのですか?」
少し意地悪しようと彼を傷つけたのは私なのに、目の前がだんだん曇ってきた。
「意味、何も知らなくていいと言ったじゃないか。
猫より、ネズミのことを考えなさいと言ったじゃない?君はしたいことだけして。
ここを出たら今聞いた話は忘れるわ」
聞かなくてもかまわないのか、奴が私の耳に小さな声で囁いた。
それでも全て聞こえた。
「今になってこんなことをしたら、どうしろって言うんだって!
パートナーになろうって言ったじゃん!私が、私があの時どんな気持ちで・・・」
大声で叫びながらやつの胸を殴った私は、すぐに両手で顔を覆って泣き出した。
「公女は怒っているのか?なんで?なんで?」
やつがバカみいたいに慌ててあたふたした。
あらゆる感情が押し寄せ、にくくて恨めしかった。
あんなに望んだ時には一言も言ってくれなかったのに、なぜ今になって、同時に嬉しくてわくわくする。愛してるという言葉に、胸がどきどきした。
そして悲しかった、今になって彼が隠してきた秘密を聞いたが、脱出する方法を知って・・彼を受け入れることも、完全に喜ぶこともできない私の境遇があまりにもかわいそうではないか。
「私が全て悪かった。もう泣かないで」
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つづく・・
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