どうもこんにちは、mimoriです。

本日のネタバレ記事はコレビックリマーク

 

悪役のエンディングは死のみ

 

 

毎週日曜日連載で、2021年10月9日現在ピッコマでは64話まで、韓国版は73話まで配信されています。

日本と韓国との差がだんだん近づいてきていますので・・砂時計みたいに2,3話くらいまで近づいたら休載になる可能性があります。

 

 
前回はカリストが目覚め、褒賞は自分を殺さないことという約束をしたペネロペ。
本日はその続きになります。
※主要な物語部分以外と戦闘シーン部分はかなり省いていきます。
 
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狩猟大会の最終日が明けた。
優勝者の選抜と閉会式に参加する貴族が全員集まった。
公爵と二人の息子、ヴィンターも含まれていた。
大会を主催するテントには、各家門で獲ってきた獲物が区域ごとにいっぱい積まれていた。
 
ペネロペはもともと来ないつもりだったが、皇太子が参加するようにと侍従を送ったので仕方なく遅れて到着した。
正午の日差しが強かった。
それを盾にするため、日傘を持ってきたが案の定・・・
 
ほら!エカルト公女です!
聞きましたか?公女さまが石弓で貴族たちを・・・
皇太子さまとの密会は本当に事実なのでしょうか?
 
あちこちで自分の姿を見つけては話が飛び交った。
 
 
しばらくして、大きな知らせとともに皇太子が壇上に上がってきた。
私は奴がすぐにわからないようにそっと日傘で顔を隠した。
 
「獲物はたくさん捕まえたかな?」
 
みんなの上に立っている皇太子が目を伏せて傲慢な表情で閉会の挨拶を始めた。
日傘越しにそんな彼を見ていた私はちょっと驚いた。
確かに昨日までは顔色がとても悪かったのに・・・
壇上にいる皇太子からは、そのような気配は少しも感じなかった。
 
____皇帝になるものは無欠でなければならない
 
 
 
カリストは忠実に自分のいうことを実行していた。
まさに「鉄血の王太子」らしい面貌だった。
 
「みんなお疲れ様でした。今大会では誰が最も情熱的に求愛するか気になるな」
 
彼の言葉に貴族たちは口々に笑い出した。
そして獲物の集計発表が始まった。
 
獲物の集計を終えた侍従が一人、4日間の結果を書き留めた大きな紙を持ってきた。
やがて参加者の名前と最終獲物の数が大きく発表され始めた。
 
「私の獲物はジュリー令嬢に捧げます!」
「私の獲物はナタリー令嬢に___!」
 
ところどころに覇気溢れる若い貴族たちが自分の獲物を恋人に捧げるという叫びが聞こえてきた。侍従たちが新たに点数を集計するため忙しそうに動いてた。
 
「思ったより面白いね!」
 
私は初めてきた時とは違って、興味津々な目で優勝者選抜式を見ていた。
当然のことながら、点数はさらに高くなった。
賞金があるためか、獲物を渡さない人も続出した。
 
かなり長い時間が経ってとうとう・・・
「エカルト家の次男、レナルド・エカルト公子様!
 たぬき2匹・・・・・・・・ウサギ8匹で5位です!」
 
周りから歓声が上がった。
私とわずかしか離れていないところで少女たちが大騒ぎをしていた。
歓声を聞いたのか、レナルドがとても怖そうな顔で手を一度振った。
 
「ああああ、公子さま!」
すぐに湧き上がる悲鳴に私は眉をひそめた。
 
なんだよ、ファンクラブでもあるのか?
 
私は万が一奴と目が合わないように日傘をさした。
レナルドは他の人に獲物を渡す気は無いのか、大声で叫ぶことなく次の名前が続いた。
 
「4位エカルト家のデリック・エカルト小公爵様!」
 
レナルドと似た反応はもう一度繰り返された。
私はちょっと意外な気がした。
デリックはプライドが非常に高い方だった。なので、皇太子と1,2位を争うと思っていたのに。
 
私のせいかな?
しかし、私の知ったことではない!
 
「次は3位です!ヴェルダンディ侯爵家のヴィンター・ヴェルダンディ侯爵様!」
 
もっと観察したかったが、すぐ呼ばれる名前に関心が移った。
魔法しかできない「先生」
だとおもっていたが、狩りも上手な荒っぽい男だった。
 
「少々お待ちください」
不意に彼はさっと手をあげ、
「私の獲物は今大会で最も大きな活躍をしたペネロペ・エカルトお嬢様に捧げます」
 
と、突然爆弾発言をした。
 
「なんだって?」
 
私はぽかんと口を開けた。
 
なんと・・・・
べ、ベルダンディ侯爵様が公女さまへ・・・・
 
周りに自分がいることを知っている人たちが、わからぬ歓声をあげてちらちらこちらを見ていた。おかげで私の位置はすぐにバレた。
 
「ちょうどあそこにいらっしゃいますね」
 
私を発見したヴィンターが私を指差した。
目があうと、目を見開いて笑った。ざわめきが大きくなった。
私はこのような注目を全然欲しくなかった。
 
右往左往しているうちに、すぐ次の呼び名に移った。
「2位です!カリスト・レグルス皇太子殿下!」
 
カリストは大会初日から暗殺者に追われて以来、ずっと気を失っていたため、狩る暇がなかったのに・・。
私と出会う前に狩っていたということなのか・・
 
怖い奴!
 
ぞっとして身震いしていた時だった。
 
「今回の大会の主人公は公女ではなかった?」
皇太子がぽつりと口を開いた。
 
「私もエカルトの姫に私の獲物を捧げよう」
 
いつの間にか皇太子の真っ赤な目が私をはっきり見ていた。
驚愕に耐えない私を見て、奴がにやにやと笑っていた。
 
ひそひそと話す声がさらに激しくなった。
___それでは今回の狩猟大会の女王は公女様?
___まだ1位が発表されてないよ
___皇太子殿下が1位じゃなかったら、一体だれが1位なんだ?
 
「・・待望の1位です!
 エカルト家のペネロペ・エカルト公女様!ヒグマ1匹」
 
自分の名前が呼ばれると、水を差したかのように静寂が舞い降りた。
どうやって私が捕らえたものとして処理されたのかわからないが、見なくても皇太子の仕業に違いなかった。
 
「ベルダンディ侯爵様の獲物と、皇太子殿下の獲物まで合わせて、今回の狩猟大会の優勝者はまさに・・・・!
 ペネロペ・エカルト公女様!」
 
・・・・・
 
「賞金と優勝トロフィーを渡すので、壇上に上がってください!」
 
私はこのままほこりになって消えたかった。
はあ・・・
 
深いため息をつきながら、壇上に足を運ぶ。
やがて壇上に着き・・
 
「優勝おめでとう、公女」
 
暗い表情で壇上に上がってきた私を皇太子が喜んだ。
 
「今回の優勝賞金は1億ゴールドだ。侍従を通じてエカルト邸に送るようにする」
 
1億!
 
目つきが変わった私を見て、皇太子が面白いという表情をした。
その時、別の侍従がクッションの上に何かを乗せて歩いてきた。
 
「さぁ、どうぞ」
 
熊を獲るのにただいな貢献をした石弓を私に返してくれた。
カリストは口元をひねりながら、私に石弓を差し出し、彼はこれを通じて、「貴族殺害犯」という私の汚名を剥がすことを完全に公表した。
 
「ありがとうございます、殿下」
「感想を言えばいいのに」
 
私は仕方なしに壇上の真ん中に立って、壇上の下を見渡した。
 
[好感度:44%]
妙な顔で私をじっと見つめるヴィンター
 
[好感度:40%]
何が気に入らないのか、しかめっ面をしているレナルド
 
[好感度:32%]
デリックの青い目と視線があった。無表情な顔だったが、目があうと、彼の青い目にわからない激情が押し寄せた。
 
お前の信頼なんてこれからもいらない!
やつを見るとひねくれた気持ちになった。
 
「・・・まず、このような機会を与えた帝国の小さな太陽、皇太子殿下にすべての栄光を捧げます。そして、ヒグマ狩、大したことないんです」
 
私は肩をすくめてにっこり笑った。
もう一度壇上の下をぐるっと見回した。
遠くの日よけの下に集まっている人々の間で、青い髪の女が赤い顔をして私を睨んでいるのが見えた。
父とは違って、これといった嫌疑がなく、すぐに釈放されたという話は聞いていた。
閉会式に参加するほど恥知らずなのはしらなかったが・・・
 
「次の狩猟大会では、エルクの首を切って持ってこよう」
 
ひぃっ
どこからか息を吸う悲鳴が聞こえた。
エルクはケリン伯爵家の象徴だった。
皇居の書庫を行き来しながら、前もって貴族の系譜を読んでおいてよかった。
 
そして不意に目の前が真っ白になった。
 
〈SYSTEM〉[狩りの女王]称号獲得!
〈SYSTEM〉の褒賞として[1億ゴールド]と[名声+200]を獲得しました。
(名声トータル400)
 
 
つづくビックリマーク
 
狩猟大会もこれで終わりです。
まさかのヴィンターとカリストから獲物を捧げられたペネロペは、ヒグマも獲って狩りの女王の称号をもらいました。
そして賞金がなんと1億ゴールドwどんなけ大盤振舞いなんだ笑い泣き
 
少しエカルト家との関係が改善されたかのように見えましたが、デリックとは逆に悪くなってしまった感じですね、デリックの好感度は上下しましたが、結果的に上がってるので、ペネロペ的に下がっただけですが。
 

長くなったので続きはまた次回〜ビックリマーク

今週は毎日更新したので、また再び更新は現在不定期です。